三話 職業決め
その書物をペラペラめくって
いくと、俺がいた異世界にもあった
職業名がちらほら目に入る。
戦士
騎士
弓使い
ガンナー
盗賊
魔法使い
占い師
回復魔法士
主にこれが最初につける職業、
いわゆる初級職業らしかった。
ところで普通の男ならこの中
から一体どの職業を選ぶのだろうか?
誰よりも前に立ち敵と真っ向から
殺り合う戦士か、
または後ろから仲間を支えてくれる
頼もしい魔法使いや弓使いか、
はたまた敵を欺き、見えない影となる
いかにも中二病ごころをくすぐる
暗殺者か。
きっとどれもいいのだろう。
どの職業も他より優秀なところがあり
目立つところがある。
だから、だからこそ俺はこれを選んだ。
「回復魔法士にします。」
「あら〜珍しいのね?
女性ならともかく男性がこれ
を選ぶなんて。」
「好きなんです。人を支えて助ける
ことが。」
まぁ真っ赤な嘘なのだが。
そんな俺の心中などつゆともしらず、
受付嬢は感心してくる。
「そうなんだ〜。それじゃあこれ
ね。」
受付嬢は書物と一緒に持ってきた
資料を俺に渡してくる
「回復魔法士についてのことが
一杯書かれているからしっかり読んで
たくさん人を助けて上げてね!」
「ありがとうございます。」
彼女の言葉にお礼を言いながら
資料を拝見する。
この異世界ではレベルが999がMAXで
レベル30で中級職業、レベル100で
上級職業、レベル300で最高位職業
のようだった。
職の階級が上がれば覚えられる
スキルも魔法も増えるし、
ステータスも上がるらしい。
ただ、レベルが上がってもステータスは
上がるが、職業の階級上げはギルドで
手続きをする必要があると書いてあった。
ちなみに俺が今覚えているスキルは
ヒールと、自身と仲間の攻撃力と防御力
を上げるパワーアップ、そして体力
を回復するエナジーリカバリーの
この三つだった。
どうやらこのスキルにもレベルが
一から十まであるようで
レベルが上がれば、スキルのレベル、
つまり回復量や増幅量がアップ
するということになっている。
「あとはじゃあ〜お兄さんの
現在のレベルとステータスを確認して
このセルフカードに登録しようか〜。」
俺が資料に目を走らせていると
受付嬢がテキパキと必要な物を
持ってくる。
その物の中には人の手形が描かれた
板のようなものがある。
おそらくこれがこの異世界での
測定器なのだろう。
「はい、お願いします。」
「はいはい〜、ではお兄さんの
手をこの上に乗せて〜。」
俺は受付嬢の言うとおり、
板の上にてを乗っける。
「痛くないから手を
離さないでね〜それじゃあいくよ」
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