第21話 心の行き先

 家族にと言われる事はこんなに嬉しい事なんだ。心になにかが染み込んでくる。あったかい。

 ユナは胸の中央をぎゅっと握る。

「まぁ。俺の妹になるから俺が守ってやるからな」

 ファンリーは照れくさそうに横をみる。

 私はリー様の助けになりたい。わたしができるかぎり。


 二人で休憩しながら街道をすすむ。痩せた土地が続いている。

 うーん。こんなに痩せている土地だとは思わなかった。様子をみたいな東の領主の城下町にいってみるか。そのまま行けば20日、よって行くと25日。集合に5日遅れるが情報は必要だ。


「ユナ、ちょっとよって行くところがある。いき先を変更だ」


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