第18話 聞かなくても察する事
布をもらうとユナはきように髪をあみこみ。布で髪の毛を帽子のように巻く。髪を布で隠すとヨウ国の人間とゆうよりヤカモズ帝国の人間にみえた。
「もう少し肌色が褐色になるとヤカモズ人だな。少女?少年ってかんじか」
ファンリーは不思議そうな顔になる。
「娼館に売られる前は髪を編み込んでこんな風にして過ごしてましたよ。こんな感じでいたほうがからまれないので」
ユナはそういって頭にまいた布をさわる。
隊長、隊長とユアンが小声でファンリーに話かける。
「ヨウ国の人がこっちで、女の人を買ってのこしていったってゆうはなしですかね」
「し、しらない。きけるかそんな事」
「かわいそうに」
ユアンは目をおさえる。
「その話にはふれるなよ!人にはいろいろ聞かれてはまずいことがあるかな」
ユナは二人の対応がおかしいので不安になった。
「やっぱり、変ですか?」
こそこそ話してたことを聞かれたのかと2人は一瞬びっくりする。
「いいよ。いいよ。そうしてるとこっちの人にみえるし。」
「うん、うん。僕もそう思います」
とユアンもファンリーに相づちをうつ。
「た、隊長。これから姫のいるダルヤの港町にいくんですよね」
ユアンはあわてて違う話をしはじめる。
「ああ。」
「僕はファン将軍にいろいろ報告しないといけないので、ヨウ国に戻ります」
「頼む。ほかの仲間にも調査はいったんやめるようにいっておいてくれ。これ以上は危険な感じがする」
「了解しました。また、会えるように祈ります。貸したヨウ鋼鉄は帰ってきたら必ず返してくださいよ。あと、酒は飲めないので美味しい肉おごってくださいね」
「ばかいえ、あれは国からでてものだろ。肉はおごってやるから」
お互いに叶えられるかかわからないけど、叶えられると信じて約束を交わした。
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