TYT-017 祟り藁
【管理番号】
TYT-017
【妖異の通称】
祟り藁(たたりわら)
【対応状況】
調査中
【映像情報】
https://kakuyomu.jp/users/teikokuyouitaisakukyoku/news/16818093088427933682
【危険等級:丙級】
遭遇した場合は対象に気付かれないよう最大限の注意を払いつつ退避してください。物品や事象の場合、直ちにその場から離れます。非常に危険な対象です。もし貴方の存在が相手に認識された場合、生命に関わる危機的状況に陥っていると考えるべきです。
祟り藁は強い怨念を宿した存在であり、周囲に呪詛を放つ性質を持ちます。実体に接触したり、1分以上視認するだけで精神に影響や体調不良が引き起こされることが判明しています。実体から認識される前に逃げるべきです。
【映像情報】
祟り藁は、全体が黒ずんだ古びた藁で構成された藁人形で、人の体に似せた形をしています。目や口が布切れで縫い付けられていることが多いですが、石や骨片が本体の一部として使われている実体もあります。また、藁の一部に赤い染みがついていることがあり、これは実体が生成される際に生贄とされた動物の血液であることが多いようです。
【詳細】
祟り藁は、古くから伝わる戎禁術によって生み出された呪物です。南朝荘毅伝には殺人鬼の怨念が宿った藁人形であると記されています。何らかの強い執念を抱いた者の思念が結びついて誕生するとされ、その発生の過程については地域ごとに異なる伝承が伝えられています。多くの場合、祟り藁は使用済みの藁人形や供養を怠られた呪物から生まれると云われています。
この実体は、自分の存在を認識した者に対して災厄をもたらします。実験では、実体に接触、もしくは一定時間、実体を視界に入れ続けるだけで精神に異常をきたすという報告がされています。
藁で構成された実体が観察中に動くことはありません。希に意識を持つ個体も確認されており、これらは特に危険視されています。対処が遅れると、周囲の自然や人々へ広範囲に呪詛の影響を及ぼし、原因不明の病や怪奇現象が相次ぐことになります。
実体に認識されてしまった場合、取り憑かれる場合があります。その場合、取り憑かれた人物が、一人きりになったときに、その視界の端に出現するようになります。実験及びインタビューの結果から、出現頻度は人によってまばらであり、現在のところ出現条件の共通性は見いだせていません。
【確認地域】
東北地方の農村部および山間部の古社付近で発見されることが多いですが、都市部の廃墟や神社でも確認された例があります。
【関連事件】
1978年、岩手県北部の山間集落にて、不気味な藁人形が次々に現れ、村の住人が体調不良に陥る事例が続発。村人による神道の儀式で一度は鎮まったものの、以降も断続的に体調不良者が発生している。
2005年、都市部の廃墟で発見された藁人形が周囲の住民に幻覚や悪夢を引き起こし、専門機関により隔離された。
【懸賞金】
発見者には報奨金が出る場合があります。詳細については各地方公共団体のホームページを参照してください。
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