第6話 秋


 秋になる度君は言ってたよね。 

 

 赤でも黄色でも俺は染まってみたいって。


 ねぇ?あなたが染まってしまったのは柄の悪い遊び友達?


 ねぇ?あなたが染まってしまったのは利用されていた悪女の彼女?


 あなたの自殺の原因をみんなして自分じゃないって押しつけあっていた秋の日に銀杏ぎんなんが臭ってた。


 銀杏ぎんなんを地中にリスのように埋めてあなたの生きた証を銀杏いちょうのように育ててみたかった。


 ねぇ?あなたが、染まってみたかったのは自然のような自分らしさじゃなかったの?


 ねぇ?自分が変わらなければ人は変わらないのならば、私に影響力はなかったの?


 秋になる度私は君のことこれから考えることでしょう。

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