ダイヤモンド・プリンセスに隔離される日記

やどかり

第1話 クルーズ1日目 乗船

2020年1月20日 1日目  横浜           出港 17:00


 15泊16日の日程なので荷物が多い。SGムービングに依頼して船室まで届けてもらう(※1)ことにして、手ぶらでみなとみらい線元町・中華街駅へ。大黒ふ頭にDP号が発着するのは初めて(※2)なので移動手段等についての情報が無い。とりあえずナチュラルローソンで水を2L×2本買おうとしたら冷蔵ケースが空で、店員さんに裏から持ってきてもらう。同じことを考えてる乗客が結構いる(※3)。


 山下公園に向かうとスーツケースを持った人の流れがあるので乗る。手ぶらのため、海際のゲートの女性に乗船ですかと聞かれ、荷物は送ったと説明して通る。バスが一台だけ止まっていて発車寸前で込み合っていたが、大きな荷物がないので乗せてもらう。

 大黒ふ頭はだだっ広くて売店やレストランは見当たらない。本来は15:30を目安に乗船とのことだったが船内で昼食をとるつもりで11:30ごろ到着。ほとんど待たずにチェックインできた。船の乗船口でパソコン接続したカメラで写真を撮られ、クルーズカード(※4)に登録。


 やどかりとぱちの部屋はA(アロハ・12階)デッキの左舷側バルコニー付き(※5)。ルームスチュアードは東南アジア系でベテラン風のタムさん(仮名)。部屋の準備はまだできていないようなのでダイニング(※6)へ。8人テーブルに相席、当たり前だが全員日本人。パンプキンスープ、ミックスグリル、アイスクリーム。乗客は日本人率が55%だとか。


 15階の大浴場「泉の湯」で乗船中の入浴日時を予約。部屋には半畳ほどの狭いシャワールームしかない。

 事前にセットされた夕食のテーブルが6人がけなので2人テーブルにできないかリクエストしに寿司レストラン「海(kai)寿司」へ行った…らすごい人。番号札を受け取ってひたすら待つ。リクエストを聞いているのはダイニング責任者の男性と日本人の女性。1時間半ほど待ってから番号を呼ばれ、英語でいいかと聞かれたので若干不安だが了解する。男性の手元の座席シートでは我々の席は4人がけということになっており、2人席は無理、窓際の4人席なんてこんないい席、私なら変えないと強く主張され、待たされまくった挙句に変更できず部屋に戻る。


 右舷接岸なので部屋のバルコニーからは出港のセレモニーが見えず、14階のデッキからバンドの演奏を聞く。君の瞳に恋してる、Isn't she lovelyなど。

 17:30にダイニングへ行くと案の定6人がけの丸テーブル。すでに2組のご夫婦が着席していた。ピニャコラーダスープ、プライムリブ、アイスクリーム。調子にのって初日から食べ過ぎ。



(※1)SGムービングは佐川急便系列の運送会社でクルーズ船と提携しており、WEB上で乗る船、日程、部屋番号を指定して申し込むと、自宅で引き渡した荷物を船室まで届けてくれる。往復で申し込むと旅程終了後にも船室から自宅まで荷物を届けてくれる、はずだった。

(※2)DP号は長く赤レンガ倉庫に近い大さん橋から発着していたが、2020年からは貨物便の拠点となっていた大黒ふ頭に変わることになった。

(※3)船内では14階のビュッフェレストランで水、お湯、コーヒーが無料で提供されているが、ミネラルウォーターを船内で買うか自力で持ち込むと便利。

(※4)クルーズ船の中での支払いは全てクルーズカードで行い、最終日にまとめてクレジットカードか現金で支払う。顔写真や名前などパスポート情報も登録されていて船内での身分証、部屋のカードキーにもなり乗下船時には機械でチェックされる。

(※5)DPのバルコニー付き客室は約22~29㎡。海側の窓(小さな丸窓で開かない)あり客室が17~19㎡、窓なし(内側)客室が16~17㎡。ジュニアスイート以上の部屋はそこそこ広いので割愛。1部屋に2人から4人が宿泊するので、どの船室だったかで隔離中の環境がかなり違ったと思う。

(※6)DPには大きなダイニングルームが4つあり、乗客は全員夕食の時間とダイニング、座る席まで事前に決められている。ドリンク以外は何をどれだけ食べても無料。有料のダイニングに行ったりビュッフェダイニングで済ませて無料ダイニングの夕食を欠席してもいい。

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