東乃K5:なぜ粗悪になるようにしてくれなかったのか、その解(最終章)
「大いなる力には大いなる責任が伴う」
マーベル・シネマティック・ユニバースにも出演しているスパイダーマンシリーズからの引用である。
「フィクションゆえに手ぬるいな。
俺の見解としては『大いなる力はいずれ大きな犠牲を要求する』、だ。
力とは人類、人類とは集団で生きる者。経済や科学、民族を用いて押し進み、争い合い慰め合いながら生きる考える者たちの総称だ。」
ここで一息つく。
彼も彼女らも彼もみな所長を見ている。
先達のように、神のように、全く異質な存在のように。
「まったくもって不愉快だ」
もう一度息をつく。ため息。
「集団で生きる以上軋轢は避けられん。
中略
「戦争だと?あんなもの古くさい軍人共の流儀と一緒に鼻をかんで捨ててしまえ。これからは情報だ、エネルギーだ。収奪ではなく生産と取引で倍々に増やしていくのだ。であれば当代の王、いや神は天上ではなくこの街にこそ居る」
「イカレてますね…ウチら」
「さよう
人類の発展を支えるのは、いつだって人間の狂気なのだ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます