合同授業の初めは、パーティー編成
外に出ると他の学科の人達はすでに集まっていた。
「吟遊科だ。やっぱり綺麗処の集まりだな」
「顔は分からないけど、雰囲気からして美しいって分かるからな」
「戦闘の時とか大丈夫なのか?か弱そうだしすぐに倒れるんじゃないか?」
「お、二、三年生も来たみたいだけど、これまた麗しいね~」
どうやら先輩達も来たみたいだ。
先輩達も方を見てみると、先輩達は物静かにこっちに向かってきた。
「先輩達、初めまして。今日はよろしくお願いします」
「こっちこそ、吟遊科はあまり居ないから仲良くしてくれると嬉しいわ」
「おう!よろしくな」
「可愛い一年達と一緒に授業をするのを俺達も楽しみにしてたからな」
「今年の一年生達はこれまでの吟遊科の中で特に極上揃いだって言われていたから、会うのを楽しみにしていたのよ」
喋った瞬間にこの人達もやっぱり見た目詐欺の濃い人達だと分かった。
簡単な挨拶をしていたら先生達が今日の授業の内容を説明した。
「今日の合同授業は、魔法剣科、隠密科、吟遊科の全学年でやる事になった」
「授業の内容は一人は各学科の生徒を入れてパーティーを組んでもらう」
「吟遊科の生徒は人数が少ないので、一つのパーティーに一人だけとする」
「隠密科も吟遊科に次いで少ないので、パーティーを組む時は人数を考えながら組んでもらう」
「それと、違う学年を一人は入れてパーティーを組むように」
「パーティーが決まった順から内容を説明する」
「授業の内容はパーティーの実力に合わせて作っているので、あまり実力差がある者とは組まないように」
「では、今からパーティーを組んでくれ」
先生達が話し終わるとみんなが動き始めた。
ただし、吟遊科の生徒はパーティーに誘ってもらうまでは誰も動かないだろうけど。(吟遊科の生徒はパーティーに一人だけは入らないといけないので、他の学科の人がパーティーに誘ってくれるまでみんな待っている)
私も吟遊科のみんなと一緒に居たけどレイガくんが来たので私はレイガくんの所に向かった。
「セイカ」
「レイガくん、私とパーティー組んでくれるの?」
「ああ、当たり前だ」
「じゃあ、あとは先輩と隠密科の人探さないといけないね」
「あ~、セイカちゃんにレイガ様~、見つけた~」
「レイガ様、セイカさん、こちらにいらしたのですね?」
名前を呼ばれたのでそちらを見ると、ランジェさんとローズくんが居た。
「ローズくんとランジェさん?」
「セイカちゃん~、久しぶり~。オレとランジェもパーティーに入れて?」
「お願いいたしますわ、レイガ様、セイカさん」
「お前ら二人なら構わん」
「こっちこそ、お願いするよ」
「ありがとうございます」
「ありがとう~。セイカちゃんギュッてして良い?」
「うん、良いよ。ローズくんおいで?」
「わ~い!」
ローズくんが私に抱きついたけど、ローズくんはレイガくんにもこれをやる。
ローズくん的には大好きなモノは抱きしめたいらしい。
実は、私もレイガくんもローズくんとの付き合いは長いのだが、出会った時の事はそのうち話そう。
ただ、私もレイガくんもローズくんには甘いので、良く甘やかしてしまう。
ローズくんは私達より一つ年上だが、子供のように私達になついているので、私達もローズくんは先輩としてより可愛い弟や子供の様に接してしまうという事だけ分かってくれれば良い。
「パーティーが決まったから先生に言わないと」
「レイガ様もギュッってして良い?」
「ああ」
「全く、ローズは二人に許されているから良いですけど、他の人が真似をしようとしたらどうするの?」
「レイガくんはローズくん以外にはあんな事許さないと思う」
「セイカさんは?」
「私?私は、吟遊科のみんなやレイガくんとランジェさんだったら別にいいけど?むしろ嬉しいし」
「う、嬉しいの?」
「うん、吟遊科のみんなもレイガくんもランジェさんも大好きだしは良い匂いするし暖かくて気持ち良いだろうから」
「そ、そう」
ランジェさんの顔が急に赤くなった。
(ランジェさん急に赤くなったけど大丈夫かな?)
「こほん。レイガ様、先生方に報告をしましょう」
「分かった。ローズ、行くぞ」
「先生の所~?分かった~」
私達は先生にパーティーを組んだ事を報告して授業の内容を説明してもらう。
授業の内容は、、、、。
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