吟遊科のみんなは、見た目詐欺集団

「お、セイカちゃん、お礼言えた?」

「うん、大丈夫、言えたよ。気にしてくれて、ありがとう」

「まぁね、大丈夫なら良いんだ。アタシのクラスメイトの友達が虐められたらアタシが嫌だからね!」


彼女は姉御みたいな性格で面倒見もとても良い人だ。

ただ見た目は優しそうで穏やかなゆったりとした美人のお姉さんという感じだ。

吟遊科の人の性格を知ると見た目詐欺に合っている感覚になるほど性格と見た目が一致しない。

吟遊科にはある噂がある。


吟遊科の人はみんな布などで顔を隠している。

吟遊科の人の素顔を見る事が出来る人はあまりいない。

吟遊科の人の布など顔隠している物を無理矢理取ったり盗んだりすると、かなり重い罰がある。

吟遊科の人が自分から顔を見せたり布などを渡す事は特に罰はない。

吟遊科のみんなの素顔を見る事が出来るのはクラスメイトくらい。


など、吟遊科の噂(本当の事)は色々あるけど、吟遊科の人はあまり他の学科と関わりを持たなく、関わりを持つのはパーティーを組む時くらいだ。

なので吟遊科のイメージは幻想的で儚げな美しい人達が居る所だと思っている人が多い。

(確かに、みんなの素顔はかなり綺麗な人達しかいないけど、性格はなー、、、、)


「治癒科の聖女様の布、そんなに気に入ったのか?」

「うん、私の好みど真ん中だからかなり気に入ったよ。お礼も言えたし、受け取ってくれてありがとう」

「別に良いって事よ!セイカが気に入ったんなら良かったよ!」


彼はカンナさんが布を渡しに来てくれた時、私が居なかったので代わりに布を受け取ってくれた人だ。

カラリとして細かい事は気にしないけど、細かい気遣いは出来る良い人だが、彼も見た目詐欺だ。

彼の見た目は、優美で美しく(吟遊科の人は男女関係なくほとんどが美人で残りは可愛い系だ)物静かな人という感じだ。

本当に見た目詐欺だが、みんな別に性格を隠している訳ではない。

他の学科でも知っている人は何人かはいるのだが、吟遊科事態が他の学科とあまり関わりが無いので知られる事があまり無いのだ。

吟遊科は、モンスターと戦闘する時は支援くらいしか出来ないので、他の学科との合同授業があまりにも無いのだ。


話しは変わるが、クラスメイトの吟遊科のみんなの素顔を知っているのは、吟遊科の授業で演奏(歌を唄う人もいる)の練習をする時、熱気でとても暑くなるので、『みんな(吟遊科の人)しか居ないのにこんな暑いの被ってられるかー!』という事でみんなの素顔を知っている。

私が言いたいのは吟遊科の人はクラスメイトの素顔を知っているという事で、簡単にいうと二年生、三年生もクラスメイトの素顔を知っているという事だ。

つまり、他の学年の吟遊科の人も、、、、、考えるのは私の精神が疲れそうなのでやめる。


私の居る吟遊科は十五人しか居なく、他の学年の人達に比べても一番人数が少ないのだが、一番濃い人達が多いのも私のクラスメイトだろう。

(私はこのクラスメイト達が好きだから、このクラスに入れて良かったと思っているけどね)


見た目と性格のギャップが凄いけど、良い人しか居ないからとても楽しいし、優しく思いやりがある人達なので私はみんなが好きなので、みんながずっと幸せに笑ってくれると良いなと思っている。


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