どうしてこうなるの!
酒飲み男には困ったモノです!
平穏な日々は一日しか有りませんでしたが……
翌々日、なんとコテージに、再び男どもがやって来たのです。
朝の十時に、宮廷の女官さんがやって来て、困った方がやって来るとか……
その直後に洋子様もやって来て……
慌ただしく文子様が、ダイアナ様を紹介しています。
皇帝陛下と国王陛下……
まったく、この二人は……お酒を飲みに来たのですよ!
十三歳の娘に酒を無心するのです!
お父様、余程この間のバーベキューがお気に召されたようです。
「悪いな、チョット酒を用意してくれないか?」
「どのようなお酒を?」
「まぁ昼なのでこの間のビールで、つまみも頼む」
「このテラスでお食べになりますか?」
「そうだな……まぁ昼だから……別に良いか……」
「では少し用意いたします」
この間、テラス用のイスとテーブル、用意しておいて良かった♪
メインテーブルとして、BBQテーブルを用意しておきましたのでね♪
全部セッティングして、この間ついでに取り寄せた、カセットコンロの焼き肉グリルをセッティング、そうそう、卓上冷凍庫も側に置いておきましょう。
焼き肉グリルはサイズが、約409(縦)×214(横)×134(深さ)の物、このBBQテーブルにラックサイズは約600(縦)×350(横)ですから余裕ではいります。
『炉ば●焼器 炙●や』という製品で、某カセットガスのメーカー品ですね、6,000円ほどで売っています。
網焼き、串焼き、どちらでも良いのですが、今回は飲酒がメイン、お食事はほどほどなのですね。
お酒はビール、ビールといえば……つまり今回は焼き鳥なのです!
幸い電子レンジも取り寄せていますので、まずはレンジ対応の手羽先餃子、十本で692円、レンジで五分の様です。
この間に、とにかくビールを急冷しなくてね……
仕方ないのでダイアナ様と文子様にお手伝いを頼みました。
ボウルに入れ、氷水に塩をたっぷり入れ、缶ビールを中に入れ、手で回すと2分で冷えるとウェブに書かれています。
とにかく二本、急冷していただきました。
「今回は焼き鳥です、とりあえず、これをつまみにビールを飲んでいてください」
「おっ助かる、国王よ、今回は焼き鳥だそうな!」
これからビールは何本か、常時冷蔵庫に入れときましょう!
さて、せっせと焼き鳥を焼きますか……
はぁ……臭いが髪に付くかも……あとでお風呂ですね、もぅ!お父様ったら!
「お父様、私たちも端っこで頂いてよろしいか?」
「当然だ、ドンドンやってくれ!」
まったく、誰の宿舎と思っているのでしょうね!
あれ、奥のコテージから、お母様が、女官さんを引き連れて……
「陛下!娘のコテージで昼から何をしているのでしょうね!」
「いや、これは……条約締結の細かな条件もだな、やっと片付き、国王とだな、親睦をかねて、娘のコテージで、のんびりと祝杯など……」
「毎晩、祝杯なのですか!」
結構、お母様、怒っておられるようです。
「まぁ、いいわ、先ほど、このエリア一帯に関係者以外の立ち入りを禁止にしました!、きずいたから良かったけど!」
「あら、美味しそうね、これは何かしら?」
「お父様がビールをご所望で、ならそれに合うモノということで、焼き鳥を料理しています」
「皇后よ、お前も食べないか?この『手羽先餃子』なら、直ぐに用意出来るそうだ、といっても五分かかるらしいが」
ちょっと慌てましたね、『手羽先餃子』なんて臭いがお洋服に……
「お母様……お父様が食べられておられるものは、少々臭いが……」
「そうなの?なら、着替えてこようかしら……今日は陛下も含めて、予定はなにもないのよ♪」
「そうそう、皇太后様もお呼びしましょう♪」
「それなら、メアリーとその夫も呼べないだろうか?」
国王陛下、そんな事いわないで呉れませんか!
「おぉ、王国の宰相夫妻か、皇后よ、構わないだろう?」
お母様、私を見るのですよ!
私が頷くのを確認して、
「よろしいですわ、なら帝国の宰相夫妻もお呼びしましょう、貴女、白川宮ご夫妻を呼んできてくださらない?」
えっ、白川宮って……慶子様のお父様って、帝国の首相なの?
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