第1話 新しい日常
「先輩!次は何をやればいいですか!」
「今日は絵取り主様退治に行かないんですか?」
「そんな頻繁に怪異が現れてたまるか!!」
先輩のお家で巫女になってから早1ヶ月。あれから怪異は現れず平和が続いています。私はというと、神社の掃除が主なお仕事。思っていた仕事とはちょっと違っていて少し残念さもあります。
姉はあれからまだ目を覚ましません。でも少しずつ手を握り返してくれたり反応してくれるようになったからもう少しで目も覚ますだろうと神主さんである先輩のお父さまが言っていました。
「絵と言えば最近SNSにイラストを投稿する人とか増えてきましたよね。」
暇すぎて先輩に声をかけるも無視。
「私のクラスにもいるんですよ。とっても絵が上手い子。なんか、SNSの中では有名な絵描きさんとして知られてるみたいなんです。こないだこっそり教えてもらっちゃいました!」
「…お前、そいつを見てて何か違和感とかなかったか?」
「いや?とくにないですよ?普通にいい子だし、教室でも友達と喋ってて浮いてるわけでもないです。」
「そうか、ならいい。」
と、一言だけ吐き捨て、修行に打ち込む先輩。
いつになったら私のことを継子として修行させてくれるのか。前途多難です。
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