徒然人々備忘録

24話

　変り者、変人、人と違う、オカシイ奴、奇人変人………。

　そんな風に言って多数派で無い人をディスったりつまはじき者にする奴が居るな。

　言ってやろう。そういう奴は実に下らない。

　非論理的、非合理的、非思考的、盲目的だ。

　人類が減数分裂をやっているのは何の為だと考えられているか知っているか？多様性の為だと言われている。

　アメーバが増殖する際には生物に多様性は生まれない。

　我々が繁殖する際には同じ生物が生まれる事は原則ない。

　暑さに強くて寒さに弱い個体。これがアメーバ方式で増殖し、寒冷期が来たらその種は死ぬ。

　我々方式なら寒さに強い個体が一定数生まれるかもしれない。

　全部で無い事は残酷だが、生物はそういうシステムだと言われている。………話を戻そう。

　多数派で無い人をディスったりつまはじき者にする奴、仮に『多数派信仰主義』の連中に言いたい事は一つ。

　お前達、減数分裂に対して何か言いたければ生物系の学会に居る『この分野には詳しくないのですが……』とほざきつつ専門知識で総攻撃仕掛けて来る魔物の洞窟をクリアしてから言え。

　奇人変人共、胸を張って生きろ。『自分の変わった面を隠すな』とは言わないが、『隠して隠蔽するのが苦しい』か『隠さないで認められずに苦しい』の選択肢が有る事を忘れるな。因みに、私は『隠さないで認められた』というクチだ。

　さぁ君達、選びたまえ。私は責任を取らない。

　君達が取れ。