第2話 英語スラング 女性器編 



● 大丈夫な言い方



女性器の正確な名称というか医学的にはFemale genitals(フィメールジェネトス)Female genitalia(フィメールジェネテリア)だが、一般的に使われる単語はvagina(ヴァジャイナ)である。


子供に向かって、または遠回しに言いたいときにはPrivate parts(プライベートパーツ)が多いと思う。あれ、とか大事なところ。曖昧な感じでdown there(ダウンゼアー)とか。下のあの辺という感じ。


友人と話すようなときはヴァジャイナでいいと思うが(どんな話しているんだ)Va-jay-jay(ヴァジェイジェイ)という言い方もあり、かわいい感じに聞こえるけれど、こちらの方がちと下品だ。なので私は結構仲良しの女友達にしか使わない。




● 気を付けた方がいい言い方


crotch(クロッチ)といういい方もある。イメージ的にはってな感じだと思う。「あいつ私のクロッチ掴んだのよ」とか。


pussy(プッシー)は映画などでもすごくよく聞く単語だ。かなり下品で、私は使ったことがない。この単語は使わない方がいいと思う。イメージ的には酔っ払った男同士が「あのプッシーは良かったぜぇえ」みたいな感じ。




●だめ絶対 だめ絶対 大事なことなので2回言う。

 

絶対に使ってはいけない最悪な言葉がCunt(カント)で使ったことはないが、ドラマによーく出てくる。ゲームオブスローンズやソプラノズでも使っていた。このくそアマ!みたいな感じでも使う。それよりもうんと悪い意味だ。The Boysというドラマでブッチャーが何十回も使うけれど、これは役にとっても似合っている。



このスラングCuntには、さらに裏の言い方がある。


See you next Thursday. 直訳は木曜日に会おう。そして裏の意味は


See(C) you (u) next(n) Thursday(t) というわけだ。自分で使うことはないけれど、アメリカでこう言われたらひっぱたいても良いかもしれない。


それからところ変わればでオーストラリアではもっとカジュアルに使われていると聞いた。すごく仲良い男同士で呼びあったりするらしい。本当か?我が家のスラング先生が言っていたけど真偽のほどをオーストラリア人に聞く勇気はなかった。



●Muffinとは?


私のお気に入りのスラングはmuffinマフィンである。


これは数年前サタデーナイトライブというテレビ番組で知った。


有名なコメディアンをたくさん生み出した歴史あるコメディー番組で毎週ゲストが変わる。この日のゲストはベティーホワイトだった。1922年生まれのとてもキュートな女性だ。


ラジオの料理番組にベティーホワイトが料理研究家のダスティーとしてやってくるというコントだ。そこに(今日はMy muffinをもってきたわ)とマフィンを持ってくる。


夫と息子は笑い転げていたけれど私は一緒に見ていて全然意味がわからなかった。そして意味を教えてもらってもう一度見て爆笑した。なんて下品で面白いコント!!


司会者たちは当時88歳のベティーホワイトに


「あなたのマフィンを味わうの待ちきれないわ」と言い


「おいしいけど……わね」と言う。そして


「あなたの時代のベーカリーのマフィンはよね」


意味を知らなければ全然面白くなく、意味を知ると笑ったけれど下品で驚く。


「中に何か酸っぱいもの入ってるけどチェリーかしら?」と司会が聞くと


「1939年以降はチェリーは入っていないわ」ここのCherryとは処女という意味だ。そしてダスティーという名前もDusty埃っぽいという意味でDustyのMuffinとひっかけてある。


「若いころはマフィンの形も気にしたけど88歳になったら気にならないわあ」とか「もうやめて~」というくらい続く。



なぜマフィンが隠語になったのかわからないが、かわいい言い方だなと思った。レディーガガのポーカーフェイスの歌詞のセリフの部分にちゃんと入っていた。


しかもミュージックビデオにはMy muffinと言いながら!っとたたいていた。じっくりと見て欲しい。


「こ!これかあ!!」そして日本の友人に「ポーカーフェイスの日本の歌詞カードなんて訳してる??」と聞くと例の個所は「」だって。う~んそうきたかあ。なるほど。


ちなみにMuffinにTopとつくと全然違う意味になる。Muffin topというのは腰回りのぜい肉のことだ。下着からムリッとはみ出ている脂肪部分がマフィンの上の部分に似ているからだ。



●その他の言い方


昔はBeaverビーバーという隠語もあった。映画(裸の銃を持つ男)シリーズの中で階段を上っている女性を下から見上げながら


「何が見える?」と聞かれて「ビーバー」と答えるところがある。実際に女性がビーバーの剥製を持っていたというオチだけど1990年代にはよく使われていたのだと思う。しかし最近のアメリカはブラジリアンワックスと呼ばれる方法でアンダーヘヤーを除去する女性が増えたせいか、ほとんど聞かなくなった。


最も驚いたのがChachaというスラング。ええ!!うちの猫の名前ですが!もともと茶々丸だったのだが、ずっとChachaと呼んでいる。えらいこっちゃ。しかしこのスラングはあまり一般的ではないので助かった。


あまり使われていないとはいえUrban Dictionaryに載っていた。2003年から2005年頃にPussyという意味があったようだ。我が家のおやじ先生(夫)も若先生(息子)も知らなかったので良しとしよう。



●ラクダのひづめとは?


たくさん言い方はあるけれど、一番笑ったのがCamel toe(キャメルトウ)ラクダのつま先だ。ぴったりした衣服などで女性器が陰部に食い込んだ状態で形が丸見えの事を指す。聞いたとたんに爆笑した。確かに似てるっていうか、よく考えたな、おい。と爆笑してしまった。


ちなみにラクダのひづめの写真を探そうとCamel toeと画像検索するとラクダは全く出てこない。この言葉はもう広く長く使われているのだ。ググるなら自己責任でお願いします。


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