ふゆう
今朝は晴天
雲ひとつない。
冬の陽射しは優しい
ビルの谷間から漏れ出る
透明と言ってもいい程の青
その繊細な光
高層ビル群を縫って
見えないカーテンを演出する
人々だけが忙しく動いている、この今朝
例えば、ビルに写る
あおあおとした大空
例えば、遅刻しそうな
サラリーマン
或いは、澄み切った
冬の空気
或いは、帰宅する
夜勤明けの消防士
そんなに急いで
どこへ向かうのか
そんなの分かってるでしょ
とぼけるつもりなんてサラサラないけど
もうちょっとだけ
あとちょっとだけ
冬の中で息していたい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます