　『Episode２-B　胸糞』に登場した”明美の姉”（未来の伯母）による独白エピローグ。

　本編ラストで、未来の葬儀後に、”占い師の老婆含む”加害者家族が一同が、被害者である未来の尊厳のみならず、悲しみに暮れる被害者遺族をさらに鞭打つためにやってきた。

　明美の姉は、加害者遺族たちが罵倒してくるその様子を隠し撮りし、ネットに流した。

　その動画により、世の（一部の）人々による、加害者ならび加害者家族への苛烈極まりない攻撃が、さらに煽られることもしっかりと理解していたうえでの行動である。

　そうせずにはいられなかったのだ。

　※ちなみに、エピローグでは『Episode２-A　サイコ』の主人公・佐衣子が、友達四人を惨殺したおばあちゃんを本棚の下敷きにして（事故に見せかけようとして）殺害し、自身も殺人者となってしまった後日談もあり。

【後書き】

　ご覧いただき、誠にありがとうございました。

　Episode２に隠されていた秘密の裏テーマ（共通するテーマ）は、「祖母もサイコなら、孫もサイコ」ですね。

　『Episode２-B　胸糞』においては、祖母どころか家族全員サイコでしたけど。

　今月２月分ですが、本来ならEpisode２-AとBで締めくくる予定でした。

　エピローグラストで、明美の姉が「でも、胸糞なままにしたくはなかった。ただ、それだけのこと。」と言っていますが、胸糞のままにしたくなかったのは、作者自身かもしれません。

　しかし、エピローグ時点では、明美さんも亡くなっています。

　おそらく、自殺したのだと思います。

　それに、O市で惨殺された四人の女の子の遺族たちにとっても、犯人が事件の真相を語らぬまま、事件の原因を作った孫娘によって殺害されたことも、たまったもんじゃないでしょう。

　結局、誰も救われた者はいないのです。

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