幻影

一面の砂漠を歩いて何日経っただろうか。

次の町まであと少しあと少しとパーティに言い聞かせもう随分と歩いた。仲間の加護も食料も底を尽きようとしている。揺れる太陽が前方で歪む。

意識が混濁としそうな中、右側に見えたのは水どころか。それは旅人を惑わす悪魔のオアシスか。道を逸れる判断は今の俺には出来なかった。

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