11月11日

「今日、何の日か知ってる?」


と、後ろ手に何かを隠しながら君が笑顔で問いかけてきた。僕だってそこまで世間に疎いわけではない。簡単すぎるその問いにどう応えようか。


「その手に隠したものがないとお誘いも難しいのかい?」


赤面する頬と唇にそっと口付けをした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る