無意識

眠れない夜。僕の隣で眠る君がむにゃりと口を動かすから思わず話しかけてみる。


「好き?」「うん」


「きらい?」「ううん」


面白い。


「ちゅー」と言うと口を尖らせ、「にこー」と声をかけるとにこりと笑う。

何度か繰り返すと、不意にグッと頭を引かれ撫でられる。


そんなのはずるい。好きになっちゃうじゃんか


次の日、昨日のことを聞いてみると全く記憶にないと言う君。

無意識の中でも愛されてる幸せを噛み締めた。

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