不老不死

それはある日の帰り道のことだった。


「不老と不死、どちらかが与えられるとしてどっちを選ぶ?」


不意に君が聞いてきた。

突然すぎる質問と唐突な内容。


「そっちこそ、どっちにするの?」


と、興味本位で聞き返してみた。


「不死かな。君が居なくなる時にちゃんと看取れるし、新しく生まれた君にも会いに行けるからね。」


僕は、なんとも言えない感情を言葉にできず、ただ静かに彼女を抱きしめた。

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