第7話 近藤等則さんのライブ

2016年01月26日


 おっと、忘れていた、近藤等則さんのライブを予備校時代の現代国語の先生と後輩で見に行ったことを。私は、彼の著作、「ラッパ一本玉手箱」や「命は即興だ」にものすごく、影響を受けている。あれは、1991年だったか、朝日スーパードライのCMで、彼が外国人をバックにトランペットを吹くのを見て、すんげー、かっこええーと思ったものだ。 


 しかし、あれから四半世紀、世界的なトランぺッターなのに、ライブに来ていた客は十数名だった。肝心の演奏だが、低音部は良いのだが、もう高音部がキンキンで耳が潰れそう。もう、もう無茶苦茶だ!!


 終演後、予備校の恩師と近藤さんが、同じ京都大学卒ということもあり、話をしている中で、「君は仕事、何してんの?」と聞かれた。


 「今、物流倉庫で働いています」と答えると「そうか、頑張れよ」。


 その近藤さんとは、Facebookでつながっていたのだが、彼からメールが届き、新しいCDを公表したので、購入してほしいとのこと。さっそく、購入してみたのだが、「Born of the blue planet」と題されたCDは素晴らしかった。


 彼は、ネクスト・マイルス・デイビスとの評価を受けていた。まったくの彼の唯一無二の不思議な世界。これは、後世に残るやろうなあ。そんな彼が、2020年に急死した。人並外れた人だから、今、一番いいときに亡くなったということだろうか。これから、何かとんでもないことが、起きそうで怖い。戦争か?




 

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