自傷エンタメ

 自分を傷つけて喜ぶという娯楽が存在している。SMの話ではない。音楽、文学、映像、もっとも古いところになると恋愛もそうであるかもしれない。


 一番分かりやすい娯楽と言えば、自分が気持ちよくなることである。

 美味い飯を食う、音楽を聴く、映画を観て感動する。そこに苦痛は殆どなく、ひたすらに快楽のみがある。ところが、その反対、苦痛そのものも売りになるというから驚きだ。ただ単にまずい飯、つまらない音楽や映画、ということでもなく、負の感情、怒り、悲しみ、妬み嫉み、そういうものを煽り立てるビジネスだ。そんなものがあるかと思うが、ニュースがまさにそれである。


 それと、これは他人に聞いた話だが、ボイスチャットのある対戦ゲームで、罵倒されたり、時には罵倒したりすることがあるという。不快にならないか尋ねたところ、これがやりたくてやってるところがある、との回答だったので、一部のゲームもそれに含まれるかもしれない。

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