ルームシェアをしたら死ぬ

 ルームシェアをしたら発狂して死ぬ自信がある。それぐらい、自分の家に他人がいるのが苦手だ。知り合いを家に上げた時に、お菓子を食べた手で漫画を読もうとしたり、煙草を吸ったまま風呂にも入らず寝ようとするさまを見て、自分の家だからと言って、自分のルールが通用しないこともあると知った。ああ、これは無理だなと思った。これが一日二日の事だからまだ良かったが、ルームシェアや同棲をするとなったら、もう安らげない。基本的に、私にとって家とは外敵から身を守るシェルターである。他人を招いてしまえば、もはやそれは家ではない。外であり、敵の巣である。何か盗られてないか、手足は清潔か、布団に座ったりしないだろうか、本を雑にあつかったりしないだろうか、全く落ち着かない。

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