第165話 三河国攻略1
清洲城で三河を攻略する作戦会議を行う事にした。今回は全軍出撃する為、参加する武将が多いので大会議室で行い、作戦を伝える事からスクール形式の配置にしている。
俺と帰蝶は当然教壇側に座り、真田幸隆と山本勘助が作戦を説明。伊達稙宗と大内義隆、内藤興盛、三好政長、織田信光が前に座る。
残りの
下記の9人の城主達も呼んでいる。
志賀城主平手政秀、
比良城主佐々政次、
小折城主生駒家長、
荒子城主前田利久、
熱田羽城主加藤順盛、
鳴海城主内藤昌豊、
寺本城主戸田康光、
大野城主佐治為景、
緒川城主水野信元。
次に今回の作戦の一方の主役を担うメンバー。元信濃の豪族の領主だった根津政直、笠原清繁、小笠原長時、村上義清の4人と、水軍の大将である鶴姫、冷泉隆豊、陶晴賢、弘中隆包、江良房栄の5人。
そして………。
「え! 前田長定様! ご無沙汰しております。利久です」
後から会議室に入って来た前田長定を見て、前田利久が慌てて挨拶に行った。
「おう!利久。顔色が良くなってるじゃねえか。活躍は耳に入ってるぞ。息災みたいだなぁ」
前田城主、下之一色城主である前田長定52歳。犬の獣人であり、犬種はドーベルマン。海東郡の土豪で前田利久の本家筋にあたり、林秀貞の与力だったが、信行の死去後俺の与力になった。
その後から会議室に入ってくる面々。
「おう!いつ声がかかるのか、心待ちにしてたぞ。家臣達も良い面構えじゃないか。こりゃ此度の
手を上げて気軽な感じで、俺と信光叔父に声を掛ける重長。
次に入って来た片原一色城主橋本
父信秀の与力だったが、父信秀死去後恭順の意を表していた。親父のところで小さい頃に会って初めて鉄砲を見せられた事がある。滝川一益や杉谷善住坊を家臣にしていなければ、鉄砲を教わっていただろう。
「くくく、すげぇ鉄砲を作ったらしいなぁ」
「開口一番にその話ですか? この度はご足労かけました。良しなに願います」
と俺が答えると、
「おいおい、鉄砲の話は最重要だろう」
「はぁ、分かりました」
と言って滝川一益を見る。
「一益! 鉄砲と弾丸一式を一巴さんに渡しな」
「良いでござるか?」
と言いながら手持ちの鉄砲と弾丸を一巴に渡す一益。
「もう信長様の与力なんだから良いんだよ。逆らわねえし。………ん? ほほう後装式か。 む!この弾丸? 信長様、会議の後で撃たせろ」
「戦場で幾らでも撃ってくれ、鉄砲百丁と弾丸一万発を渡す」
「おお! それは随分張り込むなぁ! 敵は大物だな」
不適に笑い鉄砲を持って席に座る橋本一巴。
その後も次々に会議室に入って来る尾張の豪族の大物達。
例えば、佐久間信盛の父である山崎城主佐久間信晴56歳と、その兄
そして岩崎城主丹羽氏清71歳で、テンの獣人。尾張・三河国双方の要害の地である岩崎に岩崎城、藤崎城を持つ豪族。俺の家臣である丹羽長秀とは血の繋がりない。………はず。
山本勘助から事前に計画を聞いた時に言われた。「信長様、自前の戦力だけで戦うには無理があります。国を相手にするのに、尾張の半分しか統治しておらず、しかもその中の数少ない城の戦力だけでは、時間が掛かってしょうがない。尾張の地の豪族達も恭順してるのだから、今回は使いましょう。一気に行きます。ふふふ」
と思わせ振りな笑いの勘助。
だって、豪族達を使うと出陣までに時間が掛かるから、面倒だったんだよぉ。
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