横浜に敗北

 横浜で知り合いと飲んだ。

 私が東京の店しか知らないのもあって、大体飲むとなったら東京に来てもらうのだが、横浜なら案内出来るということなので、まあ、たまにはいいかと横浜まで行ってきた。


 一軒目は居酒屋で、かなり賑わっていた。

 予約の時間より少し早めに着いたが、満席で予約の時間まで座れないとのことだった。

 居酒屋が盛況なのは単純に嬉しい。

 ここ数年で何軒潰れたか分かりやしない。

 腹が減っていたので地ビールと魚をたらふく食った。会計が一人七千もしてたまげた。


 二軒目はBARで、ウイスキーとツマミを相当頼んだ。普段無口な私だが、酒と共に口も回った。何を言ったかはあまり覚えていない。一丁前に映画批評なんかした気がする。


 そうして、特に問題もなく東京に戻り、一時間ごとに目を覚まして吐いた。二度と飲むかと思った。酒に対する恨み、この年齢で酒の飲み方も分からない自分の情けなさ。そういうのを全て吐き出して、翌日はスッキリしたので朝から散歩に出た。

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