泥酔状態

 泥酔文学と銘打っておきながら、最近全く泥酔していないことに気が付いた。本当に浴びるほど飲んで、何も分からないような状態になったのは、四、五年前まで遡るのではないか。あまり良い思い出ではない。全てキャッチが悪い。


 今だってウィスキーを飲んでいるが、これで酩酊するようなことは殆どない。というか、一回も無いのではないだろうか。やらかす時はほぼ日本酒だ。微かな記憶だが、小さいボトルを二つ持って、あまり交流のない人の席に行き「お前と飲み比べがしたい!」というようなことを言った覚えがある。恥ずかしい限りだ。結局、その人は日本酒が苦手だったらしく、「仕方ない」と両方一気飲みしたはずだ。この辺りから記憶が飛び、トイレ、タクシー、自宅、と断片的にしか覚えていない。酔ってぼったくられたこともあるし、中身の入ったペットボトルを投げたこともある。やはり、泥酔なんてしない方が良い。

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