外伝公開
◆外伝公開
「放課後のタルトタタン~穢れた処女と偽りの神様~」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054954440294
外伝を追加しました。本編の連載開始に伴って非公開としたものの再掲という形になります。
本編の重要なネタバレが含まれているので、全70話をやっつけてから目を通していただけると幸いです。
ここで、あれ、と思われた方は鋭いです。
そう、本編の重要な設定を外伝で先んじて披露していたのですね。
何を考えているのでしょうか。いえ、何も考えてなかったんですが。
まあ、いちおう名前の表記を変えていましたし、発表したのも大分前のことなので覚えてる人はいないかなあと。
外伝と本編の設定は別ということも繰り返しアナウンスしてますしね。
ただ、この連載でも触れたように、本編連載中には外伝を一括で非公開にしておきました。念のため、と説明していましたが、実はこの作品が明確なネタバレ案件だったわけですね。
ただ、先行作にネタバレがありましたと明言してしまうと、かえって注意を引いてしまうと思ったのであくまで「念のため」という形を取りました。
本編の連載も終わったので、ぼちぼち再公開の準備を進めようと思います。
その第一段がこの短編というわけです。ネタバレを含むということはそれだけ本編との関わりが深いということでもありますしね。
なお、目次から「あ、これ読んだ」と思い出す方が出るのを避けるため、タイトルは変えておきました。
というわけで以下ネタバレありのあとがきです。
◆前日譚「Maison de la sorcière」
元のタイトルは「丘の上の魔女」。現タイトルは作中に登場するキーワード「魔女の館」のフランス語訳です。
知佳と操緒の両親が離婚する直前の話で、闇堕ちする前の操緒が全編に渡って物語をリードします。
意外と触れる機会がありませんでしたが、放タル本編の舞台となる彩都市はさいたま市がモデルです。平成の大合併の折り、候補に上がった市名が採用された世界線です。より具体的にはその南端、南区が舞台となってます。学校は浦和区との境辺りのイメージですね。あの辺りもちょうど高台になっており、南区からは上り坂になっています。
それはともかく、この短編の舞台は同じように坂道となっています。これはそもそも、この短編が放タル本編の書き出しとして構想されたからだったりします。本編の冒頭も先述の坂道が舞台となってくるので、そこから知佳が故郷の坂道を回想するというイメージでした。
操緒の設定を後ろに引っ張ることになったのでボツにしたんですが、文章として妙に気に入っていたので膨らませて独立した短編に仕立てあげたのです。ゆえにネタバレ。
なお、知佳たちの地元は大阪府吹田市がモデルです。作中の坂道は阪急千里線の沿線ですね。関西大学の近くと言えばわかる人にはわかるでしょう。坂の上の方に噴水の広場があるのも現実通りです。終盤の神社にもモデルがあります。
話の内容としてはある種の幼年期の終わりを描いたものになっています。自分の半身とも言うべき双子の兄弟との最後の思い出。それが特に何ら劇的な展開を迎えず終わるという辺りにわたしの趣味が出ています。現実は無情なのです。
魔女の設定は近代的価値観へのアンチテーゼとしてイメージしていました。そこに、大人になる前の子供たちのアナーキーな逃避行を結びつけてロマンティックに描いてみました。劇的ではないもののロマンティック。これが趣味なのです。
しかし、知佳という子はよくよく急に喋り出すキャラのようです。終盤、それまで解説役を務めていた操緒のお株を奪うようにして喋り出しますが、これは竹の生態のような理系の分野は知佳の領分だからですね。メタ的には、ここで主人公自らアクションを起こす必要があったからとなりますが。
最後の数行は今回少し手を入れて、本編を連想させるような内容にしてみました。
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