第37話 サンドラの街へ

 ショコラの背中に乗せて貰い、エルネスタ王都の近くまで飛んで貰った。近くでショコラから降りたら、くっきーを抱っこしてショコラを肩に乗せて歩いて門に向かおう。

 門に着いたら、門番さんに手続きをして貰い街に入る。


 今日は王都に泊って、明日からゆっくりアレクシス王国へ帰ろう。

 ジークさんもレイナさんも、帰りはのんびりで良いと言ってくれているので、のんびり採取をしながら帰ろう。


 宿に帰るまでに屋台のご飯を買って、くっきーのアイテムボックスに仕舞っておいて貰おう。外で食べるお昼ごはんを買っておかないと、毎回作るの大変だからね~。


 お肉を挟んだパンと野菜を挟んだパンがあったので、少し多めに買っておいた。後はお野菜も少し買い足して、スープを作れるようにしておこう。


 お買い物を済ませたら、宿に帰ってお夕飯にしよう。

 宿に着くと、ご飯の良い香りがする。食堂でみんなでゆっくりご飯を食べたら、部屋に戻ろう。


 部屋に入ると、くっきーがクリーン魔法を掛けてくれて、着替えを出してくれた。お着替えをしたら、くっきーとショコラを抱っこしてベッドに転がる。


「明日はサンドラの街まで行くんだよね~」


『そうくまね。明日は採取しながら帰るくま!』


『採取するぴよ?』


「うん、薬草とか食べられる物とかを採取しながら帰るんだよ」


『ふふっ、楽しそうぴよ~!』


 王都でもお味噌を買えたけれど、サンドラでお味噌も買いたい。お味噌は沢山あっても困らないから、出来たら沢山欲しいんだよね~。


 まずは明日はサンドラの街に着かないとね。くっきーとショコラを抱っこしておやすみなさーい!




 次の日、朝からくっきーとショコラのもふもふが気持ち良くて、朝からもふもふすりすりしてから起きる。


『おはようくま』


『おはよぴよー!』


「おはよう!」


 くっきーが着替えを出してくれたので、着替えて出掛ける準備をしたらくっきーとショコラを抱っこして食堂へ向かおう。


 食堂へ行くと、ジークさんとレイナさんと一緒に朝ごはんを食べる。ご飯を食べたら、ジークさんとレイナさんの馬と一緒に、サンドラの街へ向かおう。


 今日は採取もしながらなので、2人も馬を引いてのんびり歩いて向かおう。くっきーに鑑定を掛けて貰うと、薬草とか食べられそうな物を採取しながら歩いて行く。


 歩いていると、薬草の群生地を見つけたので沢山採取出来た。沢山採れたので、ここからはくっきーに乗せて貰って、ジークさんとレイナさんも馬に乗ってサンドラの街を目指そう。


「ふふっ、もふもふくっきー気持ちいい~」


『くふふ、寝ててもいいくまよ』


「まだ大丈夫だよ~」


 馬を休ませるタイミングで、休憩をしたりお昼ごはんを食べたりしながら進んで、夕方にはサンドラの街に着いた。


 まずは馬を預けてローズ亭に向かおう。ローズ亭で宿の手続きをしたら、お夕飯を食べてから部屋に入る。

 部屋に入ると、くっきーがクリーン魔法を掛けてくれたので、お着替えをして2人を抱っこしてベッドに座る。


「明日はサンドラの街をお散歩しようね」


『くふふ、楽しいくまね~』


『美味しいもの食べたいぴよ~!』


「沢山美味しい物見つけてこようね!」


 くっきーとショコラを抱っこしておやすみなさい。




 次の日起きて準備をしてみんなでご飯を食べたら、レイナさんと一緒にサンドラの街をお散歩しに行く。ジークさんはその間にやる事があるみたいなので、別行動をする事になった。


 レイナさんと一緒に朝市に行ってみると、沢山の新鮮な野菜と果物があった。


「わぁ、どれも新鮮で美味しそう~」


『ふふ、サラがお料理するとどんな料理になるのか楽しみくまね』


「そうですね、くっきー様! サラ様のお料理はどれも美味しいですよね!」


『楽しみぴよ~!』


 お野菜が沢山買えたの嬉しいなぁ。くっきーのアイテムボックスが時間の経過がないから、大量に買って入れておいて貰ったんだよね。


 その後は食材屋さんを見てみると、お目当てのお味噌が売られている。麹が多めに入っていて甘みのあるお味噌で、とっても美味しかったので、これも大量に買ってくっきーに仕舞っておいて貰った。


 後は、小麦粉とかお砂糖、卵とかも大量に購入させて貰った。これで、お菓子とかも沢山作れるようになるといいなぁ。牛乳と生クリームがあればそれも欲しかったけれど、それはまた違うお店にあるみたい。


 食材屋さんで聞いたので、4件隣のお店に行ってみると、牛乳も生クリームもバターもチーズもあって大興奮だった。


(きゃー、色々あるよ!? お料理もお菓子も作り放題だぁ!)


『くふふ、サラがすっごく喜んでるくまね』


「それはきっと美味しい物ですね、くっきー様!」


『それはなんてステキぴよ!』


「くっきーったら、ばらしちゃダメだよ~」


『ふふっ。だってサラがあまりにも嬉しそうだったのくまよ』


「確かに……美味しい物沢山でしあわせです!」


 ここのお店でもお店が困らないくらいに大量に購入させて貰った。そして、時間経過しないアイテムボックスもステキだね。こんなに大量に買っても困らないってステキすぎる!


 ただ、使う時にくっきーに頼まないと取り出せないのだけが不便だね。内緒で何かを作ってあげる事が出来ないんだよね~。



 そろそろ一旦休憩にして、お昼ごはんを食べようかな。屋台のご飯を買って、近くにあるテーブルに座って食べよう。きょろきょろと屋台を見回して食べたい物を考える。


『サラ、あのお肉美味しそうくま!』


「あっ、あっちの鉄板で焼いている平べったいパンみたいなのも美味しそうだよ~」


『どっちも美味しそうぴよ!』


「どちらも美味しそうですね。みんなで分けて食べましょうか?」


「レイナさん、いいですね。そうしましょう!」


『レイナ、良い事言うくまね。一緒に色々食べようくま~!』


『ふふっ、それは楽しそうぴよー!』


 鉄板で焼いたお肉とパンと美味しそうな太めのソーセージも買ってみた。ジュースも買ってテーブルに準備をしたら、切り分けてみんなで食べ始める。


「わっ、このお肉スパイシーで美味しいっ!」


『サラ、このソーセージじゅわっと美味しいくま!』


「このパンみたいなのも、外がカリっとして中がふんわりと美味しいですね」


『お肉お代わりぴよ!』


「ふふっ、はいどうぞ。どれも美味しいね~」


 みんなで仲良くご飯を食べたら、お片付けをしてまた街でお買い物をしよう。

 午後は調理器具を売っているお店に行って、調理器具も色々と買えて嬉しい。泡だて器がないからどうにか作りたいなぁ。


 しかし、この世界の人達は生クリームをどうやって泡立てているのだろう? レイナさんに聞いてみると、泡立てた事はないって教えてくれた。

 生クリームは主にお料理に使っているんだって。だから泡だて器がないのだね~。どこかで作ってくれないかな……。


 でも、大きいボウルとか大きいのから小さいお鍋まで色々買えてかなり楽しい。まず何を作ろうか悩んじゃうね。


 色々お店を周ってお買い物をしていたら、夕方になってきたので宿に帰ろう。宿の食堂へ行くと、ジークさんが居たので、みんなでお夕飯を食べる。


「サラ様、明日はアレクシス王国へ帰るで宜しいのですか?」


「はい。私はもうアレクシス王国に帰って大丈夫ですよ。ジークさんは大丈夫ですか?」


「はい、もう手続きなどは終わっているので大丈夫です」


「では、明日はアレクシス王都に帰りましょう! くっきー、また乗せて貰っても良いかな?」


『ふふ、任せてくまよ!』


「サラ様、採取は良いのですか?」


「一応くっきーに鑑定魔法は掛けて貰いますが、薬草は採取出来ているので、そのまま戻っても大丈夫だと思います」


「何か採取したい物があったら、いつでも仰ってくださいね」


「はい、ありがとうございます」


 明日の予定も決まったので、くっきーとショコラを抱っこしてお部屋に戻ろう。部屋に入ると、くっきーがクリーン魔法を掛けてくれるので、それから着替えてベッドでごろりとして遊ぼう。


「ショコラはどうする?」


『明日の朝に私も帰るぴよよ~』


「そっか、乗せてくれてありがとうね。おかげでとっても素敵な物が見られたし、とっても楽しかったよ」


『ふふっ、良いのぴよよ。私もお名前ありがとうぴよ! またサラのお店にも遊びに行くぴよよ!』


「うん、待ってるね」


『待ってるくまよ~』


『ふふっ、ありがとうぴよ!』


 今日はゆっくりとくっきーとショコラと沢山お話をしてから眠った。何日か一緒に居たから、少し寂しいけれど、神獣の役目もあるだろうから仕方ないね。

 また会えるのを楽しみに、明日は笑顔でまたねってしよう!

 くっきーとショコラをもふもふすりすりしておやすみなさい。

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