第11話 マンガについて語ろう
「はーい、皆さん。こんばんはぁ」
「こんばんは」
「さてと、うーん」
「初っ端から考え込まないで下さい」
「アンタは良いわよね。ツッコミなんだから」
「え? いつの間にそのような役割分担が? 」
「これまでの内容からすれば、そうじゃない」
「それは、あなたが勝手に喋るからじゃないですか」
「失礼ね!勝手にとは何よ、勝手にとは!」
「ほらほら、そのように」
「アタシが喋りださなきゃ始まらないでしょうが!」
「それはそうですが」
「だから、アタシが仕方なーく喋ってるんじゃない」
「しかしながら、あなたに勝手に喋られたら収集がつかなくなります」
「わーってるわよ。その為にアンタに脳改造したんだから」
「あまり簡単に言わないで下さい」
「あら。簡単じゃ無かったわよ。大脳と小脳を間違えそうになったんだから」
「は? ジョークですよね? 」
「あ、あら。決まってるじゃない。おーほほほ」
「・・私がここにいるのは奇跡だったんですね」
「奇跡と言うか、偶然と言うか」
「何か言いました? 」
「いーえ。空耳でしょ。それより今回の内容なのよねぇ」
「え? あなたはマンガ大好きじゃないですか」
「何でもかんでも好きって訳じゃないわよ。好きなマンガ家さんしか読まないわ。それよりも」
「それよりも? 」
「マンガを語るとなったら、あの方に触れないワケにはいかないでしょうが」
「あの方とは? 」
「決まってるじゃない。マンガの神様、手塚治虫氏よ!」
「なるほど。しかし今の若い方は手塚氏を知らないのでは? 」
「だから、まずざっと手塚氏の経歴から。氏は阪大医学部を卒業して国家試験にも合格した医師よ」
「お医者さんだったんですね」
「でも在学中からベストセラーとなるマンガを執筆してたから、大学の教授からも、君は医者になるよりマンガ家になった方が良いと言われてたらしいわ」
「それはスゴイですね」
「そして、1947年1月に当時としては異例のベストセラーとなる、新宝島が出版されるのよ。この作品が後の日本のマンガ界に与えた影響は計り知れないものがあるの。手塚氏は後に国産テレビアニメの第1作目も作ってるからアニメ界に与えた影響も大きいわよね。そして当然ながら、もっと後のゲームにも影響与えてるわ」
「ゲームもですか? 」
「だって、ゲーム作ってる人達だって子供の頃とかにマンガやアニメは見てるでしょ」
「なるほど。それ程、その新宝島という作品は革新的であったと」
「そうみたいね。サスガにアタシも読んでないからわかんないけど」
「読んでないんですか? 」
「あったりまえでしょ!74年前の作品なのよ。大体、それ以前の日本の漫画を知らなきゃ比べようが無いでしょーが!」
「ごもっとも」
「でもこの作品を読んで、自分もマンガ家になろう、って人が日本中にわんさか出て来たんだから。藤子不二雄氏や石森章太郎氏や赤塚不二夫氏のトキワ荘は有名でしょ? 他にも私のマンガ家ベスト2の1人の萩尾望都さんとか。これらの人達のマンガに影響受けた人達がまた、わんさか出て来るんだから」
「それはつまり」
「そう!手塚氏がいなかったら今の日本のマンガもアニメもゲームもぜーんぶ無かったかも知れないの」
「それで、マンガの神様と言われる訳なんですね」
「でもアイツは手塚氏には複雑な想いがあるみたい」
「アイツとは? 」
「アンタもいい加減に察しなさいよ!アタシがアイツと言ったらアイツよ!あー、喋り疲れた」
「まさかとは思いますが、前回と同じオチでは無いですよね? 」
「ハーブティー持って来て」
「やっぱりかーい!」
今回は・・・・・プロローグ
次にやる時は・・・・・わかんない
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