徒然なるママ煮

北浦十五

第1話 賞味期限ってなに❔


「はーい、皆さん。こんばんはぁ」


「こんばんはぁ、って。お前ダレやねん!って言うか、俺はダレやねん」


「知らないわよ。アタシだって」


「知らん?なんやねん。意味わからんわ!」


「なんかぁ、北浦十五ってヤツがぁエッセイ書きたいんだって」


「書いたらエエがな。って、それが俺らと何の関係あんの?」


「書き方わかんないから、アタシ達の漫才にするんだってぇ」


「はぁ?ますます意味わからんわ!って、お前と俺は何者なんや」


「もう、なんでも良いわよ。チャチャッてやって早く終わらせましょ」


「なんでも良いってなんや!俺は」


「うるさい!」


「ぐはっ」


「皆様。少々お待ちください」


1時間経過


「はーい、皆さん。こんばんはぁ」


「・・・こんばんはぁ」


「ところでさぁ。賞味期限ってあるでしょ?」


「・・・あるな」


「あれって、なんだと思う」


「・・・知らんがな」


「だけどさ。賞味期限を過ぎた食べ物って捨てられちゃうのよ」


「・・・せやな」


「もったいないと思わない?まだ食べられるものを捨てちゃうのよ」


「・・・そういう決まりなんやろ」


「納得いかない!食べられるものを捨てるなんて」


「・・・俺に言うなや」


「ちょっとアンタ!やる気あんの」


「・・・お前も顔のド正面に正拳突き、食らってみいや」


「皆様。少々お待ちください」


2時間経過


「はーい。お待たせしましたぁ」


「お待たせしました」


「おっ、今度はやる気あるみたいね」


「何しろ脳改造を受けましたからね。バッチリです!」


「何か頼もしいぃ。で、何の話だっけ?」


「賞味期限切れ食品の廃棄。いわゆる食品ロスですね」


「そうそう。もったいないと思わない?まだ食べられるものを捨てるなんて」


「賞味期限切れだけではありませんが、日本の食品ロスは年間600万トン以上です」


「うーん、そう言われてもピンと来ないんだけど」


「日本の人口1人当たりに換算すると年間約51キロですね」


「そんなに!でも、賞味期限切れだけじゃないって言ったわよね」


「食品ロスの57%は食べ残し。23%は傷んでいた、です」


「え?食べ残しって子供達が残したりしたのを捨てちゃうの?」


「そのようです」


「信じらんなーい!傷んでいたってのもわかんない」


「どうしてですか」


「だって、我が家のモットーは」


「モットーは?」


「腐っても喰う!」


「それはアカンやろ」




続く・・・かも知れない


続けられたら・・・グッジョブ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る