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老犬への応援コメント
はじめまして。児童文学の里の友未です。
胸がつぶれそうな悲しみが伝わって来ました。
暗く、重苦しく、救いのない、寒々とした情景です。
多分、少なくない人々が、心の隅にそうした風景を押し込めて生きているような気がします。ですが、その思いを掘り返すような作品を読むことは辛く、疎ましいことなので、多くの人々は目をそらしたがるのが普通です。
ぼくは、この作品を、今まさに恐ろしい孤独をさまよっている人たちに読んで欲しいと思いました。ある詩によると、私が悲しい時、友達は知らないの、お母さんはやさしいの、仏様は悲しいの、ということだからです。ぼく自身、以前、何かの折、マーラーばかり聴いてさらに自分を落ち込ませようとしていたことがありました。慰めより、寄り添いが必要な時もあるはずです。
この物語が本当のハッピーエンドでないと指摘するのは簡単でしょう。お母さんとは断絶したままですし、束の間の安らぎが将来どこまで続くかもわかりません。ですが、この作品はそれで良いのです、多分。今が幸せでさえあれば。
作者からの返信
はじめまして! 友末さん、コメントありがとうございます!
多くの人が暗くて重い話に目を逸らすたび、そういうものを背負って生きている人の孤独はいっそう深まっていきます。
すでに豊かになっているこの現代社会は、この先もっと豊かになって、苦労がどんどん小さくなっていきます。そうなると苦労を抱えた人間に寄り添うだけの強さを持った人間もまた少なくなってしまうかもしれません。
楽な方を選びたくなってしまうにも人間の性ですが、私はどうにかして抗っていたい。苦しい話、悲しい話を書くことで、厳しい現実と向き合うための練習をしているのかもしれません。自分のことはよく分かりませんね。
きっとこの少年はこの先壁にぶつかるたび、この時のことを思い出すことでしょう。そして乗り越えていく。
大事なのは、小さなひとつの暖かい思い出なのかもしれません。誰かに愛されていた。共に生きていた、という。
企画主催、暖かいコメント、ありがとうございました!
老犬への応援コメント
企画に参加いただきありがとうございます。
淡々と出来事を述べていく文章なのに、憂鬱で悲しい感情が伝わってくるようでした。こういう作品を読みたかったので、この作品に出会えて本当に良かったなと思いました。
誰もがハッピーエンドと捉えるわけではないけど、この物語の終わり方はこれが最適であるように思えます。
とてもよかったです。ありがとうございました。
作者からの返信
企画の主催と暖かいコメント、どうもありがとうございます。
とても嬉しくて何度も読み返させていただきました。励みになります。
まだ自分なりの文体が定まっていなくて、試行錯誤している途中ですが、それも前向きに捉えようと思います。
ありがとうございました!