第二章時点

【あらすじ】

 物の怪討伐を難なく成功させた志乃と芳親だったが、その後に殺し合い寸前の喧嘩を展開し、強制的に止められ意識を失っていた。目覚めた志乃は直武から提案された旅のお供としての準備を始める。その志乃と関係を窺わせる妖怪もまた、動きを見せていた。


【夜蝶街】


 花居志乃(追加)

 十一年前、記憶をほとんどなくした状態で辻川に拾われた。衣食住や自身の生死に興味が無く、放っておけば野垂れ死んでいた。味覚が無く、酒以外の味を感じない。

〈特使〉という特殊な妖雛であることが判明。直武一行に加わり、彼らと旅をすることになる。


 辻川忠彦(追加)

 守遣兵しゅけんへいを辞め、十五年前に夜蝶街へやって来た。が、守遣兵時に関わった妖怪から唐突に手紙を寄越され、志乃を保護する羽目になる。


 志鶴しづる/藤鶴ふじつる太夫

 夜蝶街一の花魁。志乃の衣服製作を担っており、彼女の旅装束も作った。初枝同様、志乃から「姐さん」と呼び慕われている。


【直武一行】


 麗部直武(追加)

〈特使〉という特殊な妖雛を育てるために旅をしている。呪詛持ちと呼ばれる存在であり、余命がわずか一年ほどとなっていた。

 老いてなお、辻川をもしのぐ実力を有しており、手合わせの際には気迫のみで志乃を動けなくした。


 境田芳親(追加)

幽月かくりつきの特使〉である志乃の片割れにあたる、〈常日とこひの特使〉。尋常ではない力を持っており、犬を象った面で力を制御しなければならなかった。

 細い見た目に反して、かなりの大食漢。食事に関連することや、許嫁である「茉白ましろ」のことになると饒舌になる。


【妖怪】


 雷雅らいが

 辻川に手紙と志乃を送り付けた鬼の男。二本の角と艶麗な容貌を持ち、異国の装いをしている。楽を奏でるのを好み、とても緩い口調をしているが、頭の回転が速い。


 雷吼丸らいこうまる

 一切の表情・感情が無い人形のごとき青年。雷雅から志乃を見守るよう命じられており、風晶にも従うよう言われている。


 風晶ふうしょう

 一本の角を持ち、雲水の恰好をした鬼の男。厳然としているが、雷雅のことを忌々しく思っており、毎回彼の殺害を試みている。


【その他】


 ???

 第一章時点で、芳親と話した謎の男。橙路府の人間であることが判明した。


 常世の山犬

 人語を理解する山犬。芳親から「姉上」と呼ばれており、声も女性。主なる存在がいる様子。


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