第82話- ハロウィーンの夜

ハロウィーンの夜なのに誰もお菓子を取りに来なかった、

キッチンの窓から玄関先を見ていると

サッと降り下ろされるような何かの軌跡だけが見えていた。


夜も更け午前2時、ようやく初めてのチャイムがなる。


扉を開けると死神装束で子供じゃない、


余ったお菓子の袋を渡すと黙って帰っていった。

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