第46話- 無題
人間に幻滅した私は自らを切り刻む、
その血は赤い、
この地から逃げ出すために放浪し、
夢と現実の狭間をさ迷う。
今まで持っていた全てを過去に置き去りにし忘却の彼方へ突き進む、
流れ出る血を見つめる私に囁く声が頭の中で木霊となり、
いつしか私の血は黒くきらめき傷口を塞いでいった。
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