席がえから始まる恋ってなんですか?
夜野月翔
第1話 ハッピーニューイヤー!!2020→2021
「3、2、1!」
「ハッピーニューイヤー!!」
俺は、小林 祐介(こばやし ゆうすけ)。オタクでコミュ障な高校2年生だ。年越しそばを食べ終え、好きな声優さんの生放送を見ながら年を越した。もちろん"ぼっち"だ。年越しをぼっちで迎えるのは何年目だろうと思いながら、2020年から2021年になった。ちなみに、お袋と妹は初詣に行っている。俺は寒い為自分から行かないと言ったのであって、家族から除け者にされているわけではないので誤解しないで欲しい。
こうしてコタツでぬくぬくしていたら、生放送も終わった。今は午前2時。朝食まで5時間ほど暇になってしまった。寝ようかとも思ったが、生放送前にエナジードリンクを決め込んでいたので眠たくはない。何をしようかと思っているとスマホの通知音が鳴った。この音はTwitterの通知だ。何かと思い見てみると俺と同じコンテンツが好きなオタク系YouTuberのあけおめツイートだった。そこで、俺は閃いた。
「そうだ!この人の推しキャラであけおめイラストを描こう!」
俺は、イラストの腕前には少々自信があった。ただ、コピックなどを使うのではなく、漫画のような白黒イラストを得意としている。色紙を引っ張り出してきてイラストを描き始めた。やはり、好きなことをしている時間は楽しいもので、時間が過ぎるのがあっという間に感じる。イラストを描き終え、ふと時計を見ると午前5時である。すでに描き始めてから3時間が経っていた。描き終えたイラストをその人に送ると1分で「新年早々ありがとうございます!!」とリプが返ってきた。
こうして、朝食まであと2時間暇になった。次は何をしようか悩んでいたが、そこで思い出した。今日はまだゲームにログインしていない!オタクとして、朝にログインしないなんてありえない!こう思った俺の次の行動は早かった。やっているゲームに次々とログインしていく。某スクールアイドルや某ガールズバンド,某DJの音ゲー、某舞台少女や某五つ子のゲームなど6つのゲームのログインを終えた。正月は、限定のお得なガチャやたくさん石がもらえる。無課金ユーザーとしては非常にありがたいことである。学校で、俺は重課金オタクだと周りに思われているらしいが決してそんなことはない。俺はバイトをしていないので、自分でお金を稼いではいない。そもそも、バイトは校則で禁止されている。つまり、俺の所持金はお年玉や誕生日、小遣いで貰ったりするもの。親や親戚が稼いだお金を貰っている。そのお金で、ライブに行ったり、アニメグッズを買ったりはしているが、課金はしていない。自分の中で初めての課金は自分で働いて得たお金ですると決めているからだ。本当のところは課金したくてたまらないが、我慢している。この我慢もあと1年ちょっとで済むと思うと頑張れる。話が少し逸れてしまったが、新年初の朝ゲーをしていると2時間経ち、朝食の時間になった。年明けの朝食だからといって、特別なことはない。いつも通りの朝食を食べた。
今日は午後から祖母の家に親戚一同が集まり、食事会をする。これは、毎年のことだ。ここでお年玉を頂戴する。このお年玉はかなりありがたいもので、金額は伏せるが俺のオタ活においてかなり重宝している。
食事会までは暇なので、ゲームをしたり、アニメやYouTubeを見て過ごす。なんらいつもと変わらない日常を過ごすのだ。
食事会も終わり、適当にゲームをしたりして、気づくと夜の11時。そろそろ寝る準備を始める。いつも休日は大体12時前か日を跨いだりしてから寝るのだが、今日は違う。明日は、朝一の新幹線で東京に行き、アキバに向かう。お年玉を貰ったオタクがすることはただ一つ!アニメグッズを買い漁ることだ。明日を万全の状態で迎えたいため、今日は早めに寝ることにしたのだ。
そういえば、初夢で"一富士二鷹三茄子"を見るといいらしい。俺は初夢の内容なんかで今年一年よくなるとかそんなことは関係ないだろうと思っている。
だが、その考えが間違っていると気づくのは10日後のことである。このことはまだ誰も知る由もないが。。。
こうして、俺は深い眠りについた。
〜あとがき〜
はじめまして。作者の夜野 月翔(やの つきと)です。以前は"ゲーマーライト"という名でこの作品を執筆していましたが、諸事情により活動名義を変更しました。それに伴って、カクヨムのアカウントも新規作成し、新たな気持ちで執筆していこうと思っております。
以前のアカウントの方も残しており、第13話まで公開されておりますが、若干添削したり加筆したりしているので今後はこちらの方で小説を楽しんで頂けたらと思います。
恋愛モノを書くということ、小説を連載するということが初めてのことですので、至らない点が多々あるとは思いますが、指摘して下さるとうれしいです。
「席がえから始まる恋ってなんですか?」ということで、席がえから恋が始まるというあまり見たことがないような恋愛を書きたいと思っております。(そもそも僕自身恋愛経験0ですがw)
この作品では、ヒロインが複数人登場します。幼なじみや家が隣など主人公との関わりもそれぞれ。個人的には幼なじみと恋に落ちるなんてシチュエーションに憧れますw
この先誰の恋が結ばれていくのかなど考察しながら見ていくとより楽しめるのではないかと思っております。
最後に、この作品には僕の実体験なんかも少し織り交ぜて書いています。どこまでが実体験なのか...。皆さんのご想像にお任せします。
第2話 「冬休み明けの地獄①」 に続く。
次回更新は1月11日(月)の予定です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます