第2話 新しい人生の始まり

 突然だけど、俺は人間は善だとか悪だとかそんなもんで分けられるような簡単な話じゃーないと常日ごろ思ってる。やれ性善説だやれ性悪説だ人間の本性を解き明かすためにむかーし昔の賢いカシコちゃん達がたくさん議論してきたなんて馬鹿な俺は知らないけども、俺は俺がそうしたいと思ったときにそうするだけで生きてきたから俺の人生に善だとか悪だとかなんてのは存在しない。

 例えば、俺の目の前に財布が落ちてたら当たり前のようにそれを交番に届ける。けれども、その日1万円どこかで落として、それが最後の生活費だったりなんかもしちゃってりして気も落としてしまっていた時に拾った財布が1万円入りだった!なんていうときにゃ多分くすねる。神が俺に救いを与えてくれた~~!とか言いながら多分くすねるだろうなー。でも、目の前に財布落として困ってる様子の奴がいたら多分くすねない。ちゃーんと渡す。

 でも、これって別に悪でも善でもなくない?なくなくない?なくなくなくない?多分その時そうしたいって思った気持に後から理由つけて、そうしてるだけにすぎないわけなんだよ。

 まあ、何が言いたいかっていうと俺が何して人生棒にふるったとしても、同性に欲情したとしても、他人をつついてたたいたとしても、何も関係ない、悪でもないし善でもないってことが言いたかった。それだけ。

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