第72話 さこゼロさん作
そうしてボクは、この世に生を受けた。
購入してくれたご主人様は、なんでも二百年ほど昔の自分のご先祖さまを、シッカリと教育して欲しいと言う。
万能のネコ型ロボットであるボクにとっては朝飯前だ。
直ぐさまタイムマシンに飛び乗ると、ご主人様のご先祖さまと対面する。
黄色いTシャツを着た、眼鏡顔の頼りなさそうな少年だ。
これは、中々厄介な仕事のようだ。
しかし…
何ともやり甲斐のありそうな仕事だろうか。
恐竜時代や魔法の国、宇宙戦争など様々な未来が待っているに違いない。
きっと今まで生き抜いてきた、ボクの過酷な経験が発揮される事だろう。
さあ、そこで寝そべっている間抜け顔の少年に、初めましての挨拶をしようか!
ボクは柔和な笑顔を作ると、机の引き出しから勢いよく飛び出した。
〜完〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます