竜活、はじめました。

凡。

~0日目~ 竜活のススメ

「それでは、あなたにはこれから1週間、

 竜としての……ドラゴンとしての生活を学んでもらいます。」


みるみる僕の身体が変わっていく。手の指が5本から4本へ、爪も鋭くなる。

目線も変わっていき、背中から何かが飛び出て延びたような感じがする。


「ちょっとまって、説明もまだ聞いてないよ!」

「実際に経験し、慣れて頂くのが最も早いと思いますので。」


目の前にいる青いベルベッドのスーツを着た人間の女性が、

資料に目を通しながら言う。


「まずは、歩き方、爪の使い方からレクチャーしますね。

 空の飛び方や、ブレスの吐き方は、一通り身体に慣れてからにしましょう。」

「……うぅ、はい。」


僕の『竜活りゅうかつ』が始まった。

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