身体管理業務
外の光で目が覚める
まるで自分以外みんなどっかに行ってしまったかのような
孤独
一杯の水を飲む
喉を通過する水が身体を拒み吐きそうになる
何気なくテレビをつける
知らない人たちが知らない人の下世話な話に花を咲かす
聞こえてくる声がまるで異国の言葉に聞こえて
内容が頭の中に入ってこない
あるのは静寂と動く肉体
感覚は無く、感動も無い
タイムカードを切るように起床と就寝を繰り返す
業務タスクを消化するように、食事と排泄を行う
命を繋げる行為を繰り返す様は
ラインを動かす工場のよう
そこには感覚もなく感情もない
楽しいが終わってしまうと悲しくなってしまうから
そんなものならいらない
嬉しいも一歩間違えれば怒られてしまうなら
そんなものはいらない
だから今日も退勤のカードを切って
布団に潜る
どうせ明日も定時出社だ
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