恋愛仕様じゃない

 今、ラブストーリーを執筆中だが、なかなか進まない。それはなぜか考えると、私が恋愛仕様ではないからだ。


 恋愛などしなくても生きていけると思っている、女子力低めの人間なのだ。


 ということで、対策として、恋愛ものの話にできるだけ身を捧げ、恋愛仕様を作っておかなくてはいけない。


 だがしかし、見てて恥ずかしくなることがよくある。特に、書いているラブストーリーは自分が主人公の一人になっているから、


 これは自分ではしないな。


 とか、


 こんなことは自分では言わないな。


 とか、思うと、素敵な恋愛ものから離れてしまう。難しいところだ。


 ちなみに、今書いているもう一人の主人公は、焉貴だ。彼を一言で表すと、エキセントリック。


 以前、一緒に散歩に行った時。彼は右に月命、左に光命を両腕で抱いて、立ったまま三人揃って後ろへひっくりがえった。


 私はその光景を見て、ずいぶんと驚いたもんだ。怪我すると思って。


 しかし、焉貴はけろっと言ってのけた。


「死なないんだから、何してもいいでしょ?」


 その言葉の裏側には、死ぬ以外のことをすればいんだよ。何でもきるじゃん。


 300億年生きている人は、言うことが違う。


 2021年7月25日、日曜日

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