夢の種類

 以前は見ることができたが、今は睡眠薬を飲んでいるため、夢はほとんど見なくなった。


 霊感がある私には夢に種類があった。


 ひとつは、夢占いなどで占える、自分や身の回りのことについて。


 ふたつ目は、小説の一場面を切り取った夢。ここから、話を膨らましていって、作り上げた作品もよくある。


 そして、最後は。予知夢。


 ただ、これが、日付だけが浮かび上がるので、いつ何があるのかわからない。

 大地震が起きる前の年の四月下旬に、三月十一日の日付けが目の前から迫ってくる夢を見たが、まさかそれが翌年の大震災を表しているとは思っていなかった。


 それから、余談だが、地震が起きる何十秒か前に、突然目が覚める現象もあった。なんで目が覚めたのだろうと思っていると、あたりが揺れだすのだ。


 しかし、精神病を患って、睡眠薬を飲むようになってからは、そんなこともなくなった。夢を見ない日が格段に多い。災害が起きても、起きることはできないかもしれない。


 ひどい時は、考えがまとまらない時もあり、随分と高レベルな境遇になったなと思う。でも、それでいい、とも思っている。


 死んでからの糧にすればいいのだ。いろんな物語に触れたり、物事を見て、いつかあの世でいい作品を書ければいいのだ。


 今はお気に入りの酒と、極上の音楽を聴きながら、今書けるものを書く。それだけで幸せだ。神様に感謝だ。


 2021年7月18日、日曜日

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