生きる意味

 双極性障害は厄介なもので、オーバーワークをして疲れると、鬱状態に陥る。すると、死ぬことを考える。


 今回はいくとこまでいった。神様に頼んでしまった。


「早く死ねますように」


 自分と同じように、死ぬことを神頼みする人がいるのかと思って、ネットで調べた。そうしたら、いた。励ましのレスも載っていたが、どれも私の心をかすらなかった。


 ネットや他の人の言葉はいつも、私の心をかすらない。

 なぜなら、この世界で生きていることが前提で、みんな生きることを考えているからだ。


 私は違って、こう思っている。なぜ、家族はあの世で暮らしているのに、私だけこの世界にいるのだ。早く帰って、みんなと一緒に過ごしたい。


 基本、死んでいるのだ。


 だが、私の中に生きる答えがあった。


 私は小説家になりたいと思ったり、シンガーソングライラーになりたいと本気で思っていた頃があった。有名になって、たくさんお金を稼いで、ほとんどのお金を、今日生きることもままらない困っている子供たちに渡したかった。


 でもそれは、神さまは叶えてくださらなかった。正直、徹夜が入る仕事は、双極性障害の私にはできない。一日でも徹夜をしたら、病状が悪化してしまうからだ。


 でも、そんな障害者の私でも、就労支援に通えるようになったら、月に千円でもいいから、募金をしようと思った。前にやっていたのに、やめてしまってから色々、調子が狂い始めた気もするからだ。


 子供たちのために、私は死ねないと思った。


 私は誰かのためにしか生きられないのだ。そう気づかせてくださった神様に、深く深く感謝だ。


 2021年4月19日、月曜日

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