第64話 東連合軍迎撃

 一方ハジメ酋長達の、東、東北、北東、3国連合軍8000を迎え討つ、陣営200は。

 半数の100名が飛行可能、敵軍の動きは逐一報告されています。


 陣営は、東開拓村の遥東、見渡す限りの草原に組みました。

 連合軍は、草原王国と湖王国の、干渉地帯を進軍中の報告が入ります。


 湖王国と草原王国は、5日前使者が来て、軍門に降ると言って来ました。代償は技術指導と控え目な要求、即時了解し条約を取り交わしたばかり、両王国とも国内通過を認める訳が有りません、進撃通路は予想通りでした。


 防衛軍200名は、全員サヨが量産した収納袋を持参してます。

 天才的閃きのチョキが、副官のタロウに進言

「タロウさん、収納袋に岩や石ころ入れて、降らせたら敵は驚くよ!!」

「チョキ偉い!!凄い発想だよ!!魔法攻撃と岩降らし攻撃同時にやるよう、隊長に進言して来る!!」


 草原と言っても、結構岩は転がって居ます。

 麦畑の開墾の意味でも、邪魔な岩を取り除くそれが武器になるなら一石二鳥、案は即採用され、岩の回収を全員で行いました。

 敵軍との交戦前日の事でした。


 考えられる作戦準備が整い、決戦前夜は哺宵兵以外は早目の就寝でした。


 早朝不寝番から「敵軍勢、凡そ1キロ先に接近!!」との報告が入りました。

 進軍の速度で予想、接近は昼頃と思われていて、夜通し進軍する暴挙は予想外、慌てて全員が叩き起こされます。


 ハジメ酋長は思いました。

「一瞬焦ったが、チャンスかも知れんぞ!!夜間行軍で敵は疲れて居る、今が攻撃時では無いか?」


「飛行部隊!!準備が整いしだい飛行!!敵に岩落とし攻撃開始せよ!!!」

 命令を残し、飛び立って行きました。

 遅れる事無く、飛べる者は次々と飛び立ちます。


「視界良好!!敵兵はアリンコに見える!!」

 敵兵上空に達しました。

「これより岩攻撃に入る!!後に続け!!!」


 後続も次々と岩を落として居ます。


 程よい頃合いで、風に乗せた声を掛けます。

「無条件降伏をせよ!!これ以上の敵対者は焼き滅ぼす!!!」


 タイミング良く地上部隊が、威嚇火焔攻撃を始めます。


 時を待たず白旗が振られて居ました。



「武器を捨て腹這いになれ!!手は首の後ろで組め!!」


 降り立って見れば、意外な惨状、敵兵3000程が死傷、岩が降って来るのは凄まじい恐怖を与えたようで、敗残兵は気味が悪い位従順でした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る