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電車とかバスに揺られながら、ぼーっとしているのが好きだ。

視線ばかりを下に向けて、音の出る栓を耳にはめた人たちに紛れてあたりを少し見渡しながら、いろんな人がいるのにみんな同じだなぁ、なんて考えている。

車輪の音。風の音。

揺れる車体。揺れる吊り革。

情報があまりに多い中、捨て去られ忘れ去られ認知されずも、そこにいる。

その中に、自分がいる。

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