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「やめとけ」

「お前にできるわけないだろう」

「諦めなさい」

うん。どうせそんなこと言われるんだろうから黙ってたんだよ。

どうせ僕には知識も技術も実力も、何もない。だからそんなことを言えたんだろう?

でもさ、僕にはわからないのさ。

どうして即座に否定できるんだい?

たしかに何もないさ。

でもさ、必要なものはこれからどんなに頑張っても身につけられないものなのかい?

僕にはわからないよ。

これからどうなるか、僕自身のことなのに僕自身がわからなくて、どうして君達には分かるんだい?

……僕にはわからないのさ。

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