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小さい頃、ゲームセンターの端っこに作られた風船いっぱいの部屋で遊んでいたら、そこで見知らぬ女の子と出会った。
どちらから話しかけたかは覚えていない。気がつけば一緒に遊んで、一緒に笑っていた。
別れてから、またいつか会えると信じて疑わなかった。
名前を聞いた覚えがない。
顔も、とうの昔に忘れ去った。
ただ、あの時の自分と同じくらいの身長の、肩まで伸ばした髪の女の子ということしか分からない。
そして、その女の子はきっと、一緒に遊んだことすら忘れている。
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