あの廃病院、えきすとらっ!

犬屋小烏本部

山田さんによるホラー動画をどうぞ

毎度、ご利用ありがとうございまぁす。

ホラー動画を探し隊、山田でぇっす!

えー、今日は動画を紹介じゃなくって

(画面が少し上下に揺れている)

(暗い中、道を歩いている)

(足音と虫の鳴き声だけが聞こえる)

自分たちで動画を作ろうってことになりました!

いぇーーーい!パフパフ!!

ということでぇ

さくさく進めていきましょう!

第一回目はこの山田がお送りする「病院」!

(→ここまでオープニング)

(ばばーーーん!)

(効果音と共に字幕が現れる)


「以前ここには病院があった。別に事件があったということではないが、他にいい感じの場所が見つかった為移動することに。

機材やら何やらはもちろん全て運び出され新しい病院へ。古い方にはもう何も残されていない、はずである。」


そう。何も残っていないはずなんですよ。

でもね。新しい病院での営業が始まってから、変な噂が流れ出したんですよ。


(後ろに真っ暗な病院が。電気はひとつも着いていない)

古い方の病院のとある部屋には、まだ電話が残っている。ってね。

はーい、失礼しまーっす。


(がちゃ)

(病院の入り口を開けて入っていく)

(画面下に許可は得ていますの文字が)

(懐中電灯の灯りだけで病院の廊下を進んでいく)

(カツンカツンと靴の音だけが響いている)

でぇ、その電話が残っているという部屋がこちらです。


(懐中電灯の灯りに浮かび上がった扉)

(プレートには編集でモザイクがかかっている)


おかしいですよねぇ、電話だけ残っているなんて。

で、噂には続きがあります。

その部屋に入ると電話がなるんだと…

んなバカな…

というわけで…

いってみよーう!


(ぎぃ)

(鈍い音と共に扉が開かれる)

(真っ暗な部屋)

(物は何もない)

(机と椅子が残っている)


(懐中電灯で部屋をぐるりと一周照らす)

(一瞬電話が写るがスルー)


ほらー。やっぱり何もな…

???!!!

(電話を二度見)


あったー!

ありやがったーーー!

まさかここで鳴るなんてこと…

(電話が鳴り出す)


鳴ったー!

電気とか来てないはずなのに

鳴ったーーー!

(電話のコードをアップにする)

(コンセントは刺さっていない)

(コードは途中で切れている)


そんなばなな!?

(字幕で死語(笑)と出る)


やばい…

ここは出るべきか、否か…


ここは…

(字幕で

→出る

出ない

と出る)

俺は、出ない!!


(しばらくして電話が鳴り止む)


セーフ!セーフ!!

今の出たら絶対ヤバイやつだった!

(額の汗を大袈裟に拭きながら)

ふいーーー…んんん?


(電話が置かれている机の上に万年筆とメモ書きが)

(近づいてアップに)

(「御用の方はこちらへおかけください」)


かけよっか。


(ボタンを押して電話をかける)

どーせかかんないってー


(3コール目で繋がる)

?!?!

もっもすもす?!

(字幕で噛んだ(笑)と出る)


「お電話ありがとうございます。

こちら○○病院、受付でございます。

当病院は移動しました。

繰り返します。

当病院は移動しました。」


(女性の声で案内が入る)

ありゃ?

移動したって案内じゃんか。

しょーがねーなー。

これで動画はおわ


(目の前に大きなガラス窓)

(懐中電灯を着けているためガラスに自分の姿が写る)

(電話をかけている男(自分))

(その後ろに写る


看護婦の姿


自分以外いるはずない。

いるはずないのだが、窓にははっきりとナース服の女性の姿が写る。

その女性も受話器を手に持っている。


今、俺が聞いている案内をしているのは、あの女だ。

俺、この部屋に一人のはず。

窓に写っている女は…?)


窓に写る女と目が合う。

女はにやりと笑った。

真っ赤な口紅に塗られた唇が目をひいた。

う し ろ に い る よ

女の口がゆっくり動く。


俺の うしろ

う し ろ


(ぞくっ)

ぎゃーーーーーーーーーーーーーーー!!!


(大声をあげて逃げ出す)


(画面に大きく「しばらくお待ちください」と出ている)


(→ここからエンディング)

というわけで、山田は無事に帰還しました!

いぇーーーい!

怖かった!俺が!怖かった!

廃病院に電話が残ってても!

もしその電話が鳴っても!

みなさん、無視してください!

ましてや、かけ直しちゃいけません!

山田お兄さんとの約束だぞ☆


では、次回の「ホラー動画を探し隊」を楽しみにしてください!

チャンネル登録よろ!


そいえば、かかってきた電話にすぐ出てたら別ルートに?

に、二度目は行かないんだからね!!

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