第4話 人類史上凶悪な魔法少女

{ナレーション}


廃墟になったはずなのに異様なほどきれいすぎる建物に近づくと危険だった。


{本文}


俺の名前は石崎 将也「いしざき しょうや」22歳。身長170㎝、体重45㎏。


髪型は短髪ストレートヘアー。顔は普通。体形も普通だ。


俺はマンションから500m南にあるオフィスで正社員として働いている。


俺が働いてるオフィスには親しい友人が4人いた。


1人は、俺のちょうど前でパソコンと向き合ってる大塚 悟「おおつか さとる」21歳。


身長173㎝、体重60㎏。髪型は派手目のスポーツ刈り。体形は普通のようだが太って見える。


顔はイケメン。彼は高校時代陸上競技で1500m走の時必ず優勝するほどの実力者だった。


高校時代はエリートマンだった彼は今でも時々走ってるそうだが。


2人目は、俺の右側にいる神楽坂 優梨愛「かぐらざか ゆりあ」22歳。


身長170㎝、体重45㎏。髪型は肩までの長さのストレートヘアー。顔は女優並みに美しく体形は細めだ。


彼女は小学生の時から大学生の時まで弓道で全国大会に出ると必ず優勝する強者だった。


今現在も弓道の実力衰えていないから恐るべき。


3人目は、悟の右隣でキーボードを打ち続けてる香谷 武「こうたに たける」21歳。


身長168㎝、体重55㎏。髪型は普通のスポーツ刈り。


顔はまあ普通で体形はちょっとだけ肥満。


彼は学校時代部活に参加した事なく運動が大の苦手だった。


なので仮病を使って体育の授業をよくさぼってた。


4人目は、悟の左側で結構派手な化粧をしてる河島 里奈子「かわしま りなこ」22歳。


身長173㎝、体重40㎏。髪型は天然パーマで茶髪。


顔はきれいなのだが化粧が濃いめなのがネックだ。


体形は細めだ。


彼女も学校時代は部活に参加してないし勉強嫌いで授業をさぼってばかりだった。


そんな彼女がオフィスで働いてるのは驚きだ。


里奈子「ねえねえ将也、実はね私、変な噂を聞いたわ。昨日だけど。」


俺「こっちは忙しいから後にしてくれないか。」里奈子「ちぇっ」


相変わらず今でも不真面目そうな里奈子だが仕事はまじめにしてる。


昼休み俺達はオフィスの屋上で話し合った。


俺「仕事中の話の内容は何だったんだ里奈子。」


里奈子「将也、これは私のお姉ちゃんから聞いた話だけどあの山の奥に廃屋敷があるんだって。」


武「え、廃屋敷があるってなんかワクワクしてきたぞ。」


悟「廃屋敷の話なら俺も知ってるぜ。確か近所の人から聞いた話だけどさ、あの山の奥の廃屋敷に虐殺を繰り返してる魔法少女がいるらしいんだ。これは近所の人から聞いた噂話だけどさ今度調べに行かんといかんな。」


里奈子「悟も知ってたのね。」優梨愛「私もつれて行って。」悟「優梨愛。」


優梨愛「私も肝試しに連れて行ってよ。怖いの好きだから。」武「俺も行くぜ。」


里奈子「どうする悟。」悟「しゃーないな。優梨愛と武も連れて行くとするか。」


里奈子「将也ももちろん付いて来てくれるよね。」


俺も里奈子の強引な要求に応じた。


この事が後に俺たちの運命が決まろうと誰が予測しただろうか。


3日後の休日約束どうり悟は俺らを乗せて山奥の廃屋敷まで車を走らせた。


悟「おし、ここだ。でも藪が多い茂っててこれ以上いけねえかもな。」


里奈子「確かここだったはずだけどおかしいね。」武「道ないじゃん。」


俺達が行き止まりで立ち往生してると多い茂ってた藪が二手に分かれて車が通れるくらいの道が出現した。


予想外の事が起きたので悟以外の俺たちは気が動転した。


悟「やほほー、道ができたじゃねえか。このくらい開けたんなら車が余裕で通れるじゃないか。みんな乗れ、先進むぞ。」


俺達は悟に言われるがままに車に乗ってやっと廃屋敷にたどり着いた。


問題の廃屋敷は異様なほどきれいでどこも傷んでおらず新築のままだった。


悟「着いたぞ。あれ異様にきれいだぞ。」


武「ここであってんの異様にきれいだけど。」


優梨愛「もう帰りましょうよ。見つかったら怒られるかもしれないし。」


俺「あまりにもぼろかったから建て替えたんじゃない。」


里奈子「こんなはずじゃなかったけど。」


悟「将也、里奈子、優梨愛せっかくここまで来たんだぞ。今更引き返すわけにはいかんだろう。待てよ屋敷の中に人がいるぞな。4人とも俺が様子を見に行くだから俺が合図するまではここを動くな。」


この一言が悟の最後の一言になるとは夢にも思わなかった。


屋敷の様子を見に行った悟は10分20分30分経っても帰ってこなかった。


俺「屋敷の主につかまったんじゃないか。」武「交渉してるんじゃないか。」


優梨愛「30分たっても出てこないって変じゃない。」


里奈子「話が長いんじゃない。」


俺「それにしても遅いなあ。」暫くすると悟の車のドアが勝手に開いた。


しかも4つとも。


多々子の心の声「早くその車に乗れ。」将也「えっ。」


武「おい空から女の子の声が聞こえたぞ。」


里奈子「私も聞いた。」優梨愛「だから帰りましょと言ったでしょ。」


次の瞬間俺らは謎の力に悟に押し込められて車は発車。


そしてたどり着いた先は俺のマンションの前全員が下りると悟の車は悟が住んでるはずのマンションの駐車場に止まった。


{ナレーション}


悟は廃屋敷に入って以来行方不明に。


悟が屋敷から出てこないまま悟の車が将也・武・里奈子・優梨愛を乗せたまま急発進。


将也は透かさず警察へ通報。


{本文}


マンションに帰った俺は警察へ通報した。


警察が来て問題の屋敷へ道案内した。


間壁警部補「ここなのか。藪に覆われて道が見えないじゃないか。」


警察官は間壁 達志「まかべ たつし」警部補55歳【身長185㎝、体重70㎏。】


の他に足立 康介「あだち こうすけ」巡査38歳【身長175㎝、体重65㎏。】と


熊谷 孝弘「くまだに たかひろ」刑事27歳【身長170㎝、体重60㎏】も来てた。


間壁警部補は髪型は短髪ストレートヘアー。


顔は年齢のわりにイケメンで体形はかなりがっちりしてる。


それもそのはず間壁警部補は元機動隊の隊長だった人物。


足立巡査は髪型は角刈り。顔は俳優並みにかっこいいし体形は普通だ。


最後に熊谷刑事は髪型はスポーツ刈り。顔はイケメンで体形は普通より細め。


熊谷刑事「こんな山奥に道らしきものなさそうですね。」


足立巡査「本当にここですね。」


俺「間違いありません。」


しばらくすると藪草が二手の分かれて車が通れるほどの道が出現した。


これには間壁警部補も足立巡査も熊谷刑事も唖然としてた。


間壁警部補「ほ、本当だ。いきなり道が出現したぞ。」


熊谷刑事「なんか仕掛けがあるんじゃないですか。」


足立巡査「仕掛けらしいもの探してみましょう。」


間壁警部補と足立巡査と熊谷刑事は藪の中をこまなく調べたが。


間壁警部補「この山は謎が多すぎる調べないかんな。よし明日から全面捜索だ。この山の実態を暴くぞ。」


足立巡査「それより行方不明者の捜索はどうしましょう?」


間壁警部補「それよな。今から捜索となると2時間くらいが限界だな。行方不明者の捜索だけでもするか。」


間壁警部補達がパトカーで道を進むと新築同然の大きな屋敷があった。


間壁警部補「こんなところに大きな屋敷があるじゃないか。」


足立巡査「これほど大きい屋敷は最近では見かけないですよ。」


熊谷刑事「この屋敷新しいみたいですね。建ててからあまり年月が経ってなさそうに見えますが。」


多々子の心の声「おじさん達早く入りなさい。言っておくけどこの屋敷は築150年だからね。」


間壁警部補「だ、誰だ。声の主は誰だ、出てこい。」


パトカーの前に少女が姿を現した。


屋敷 多々子「やしき たたこ」12歳。身長160㎝、体重35㎏。


髪はつま先まで長い超ロングストレートヘアー。


顔は天使のようにかわいく体形は細めだ。


多々子「ようこそ、死の館へ。」3人は真っ先に多々子は怪しい人物と分かった。


間壁警部補「死の館?君はどこから来たのだね?」


多々子「私はこの大きな屋敷の主よ。」


足立巡査「えっ、君がこの屋敷の所有者だったのか。」


多々子「そうよ。ここが私の屋敷だよ。私はこの大きな屋敷で生まれ育った魔法少女だよ。」


熊谷刑事「ふむふむ、魔法少女か。」


俺はこの時開けた間壁警部補に道の前で待っておくように言われたので待ってた。


しかし2時間経過しても間壁警部補と足立巡査と熊谷刑事は一向にも出てくる気配なし。


今回出動したパトカーは2台。


2台の無人のパトカーだけが帰ってきた。


多々子の心の声「その車に乗れ。」俺「え、パトカーに。」


1台の先頭のパトカーの前の右側のドアが勝手に開くとまた謎の力に押し込められて俺のマンションの前に止まった。


俺がパトカーから降りるとドアが閉まり警察署へ2台のパトカーだけが帰った。


俺は2度も信じられない光景を見てしまった。


車だけが主の家と職場へ帰るという現象を。


最近では自動運転の車が流通しておりパトカーも自動運転だったのかというとそうでなかった。


30分後、俺の前に1台のパトカーがサイレンを鳴らしながら来た。


乗ってたのは赤崎 智也「あかさき ともや」総本部長60歳。


身長175㎝、体重65㎏。


髪型は短髪ストレートヘアー。顔は凛々しく体形は普通だ。


赤崎本部長「石崎将也さんですね。」俺「は、はい。」


赤崎本部長「署まで来ていただけませんか。」俺は捕まると思った。


俺は警察署であの山奥の屋敷のついて色々聞かれた。


赤崎本部長「早速本題ですがここで勤務してた間壁警部補と足立巡査と熊谷刑事が帰ってきてないんです。帰ってきたのはパトカーだけでして。」


俺「念のため聞きますけどパトカーは自動運転ですよね。」


赤崎本部長「いいえ、パトカーには自動運転機能はついてません。人が運転する車です。」


俺「え、まじですか。じゃあ何故パトカーだけが。」


赤崎本部長「それが謎なんです。問題の屋敷はどういう感じなのか絵を描いていただけませんか。」


俺「いいですよ。」俺は絵が得意だった。


俺は山奥の大きな屋敷の絵をリアルに絵描いた。


俺の描いた絵は県内すべての警察署へ配布された。


俺は捕まらずに済んだが山奥の屋敷には間違いなく斬殺を繰り返す魔法少女が住んでる事に間違いなし。


俺は駆け込んできたマスコミにも山奥の屋敷の絵を見せた。


マスコミもどう見ても新築のような屋敷なので驚きを隠せなかった。


多々子の心の声「あんた使えるね。今日のごちそうおいしかったと屋敷が言ってるよ。」


俺「え、な、な、なんで。」俺は魔法少女に特定されてたのだ。


{ナレーション}


魔法少女に特定された将也。無事生き延びる事ができるのか。


多々子に特定された将也は最後まで生き延びれるのか。


この後会社で急展開に。


{本文}


昨日行った山奥の大きな屋敷には人類史上凶悪な魔法少女が住んでる。


山奥の大きな屋敷は築150年、建坪500坪{1652.8925㎡}の2階建ての鉄筋コンクリート造の和洋風の屋敷だったのは確かだ。


俺は山奥の大きな屋敷に住む魔法少女がどんな生活をしてるのか気になってたが。


また犠牲者が出る事を考えると行くわけにはいかなかった。


しかし俺は山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に居場所を特定されている。


この日も俺は出勤した。


里奈子「おはよう、昨日は大変だったよね。」


優梨愛「悟、まだ見つかってないのでしょ。」


俺「あー、まだ見つかってないよ。」


武「将也、悟の事は警察に任せて仕事しようぜ。」


俺「実は山奥の大きな屋敷へ行った警察官も行方不明になったんだ。」


里奈子「ま、まじ。」武「嘘だろう~~。」


箱根社長「石崎君、神楽坂君、香谷君、川島君、話があるから私の部屋に来なさい。」


確実に悟の事だと俺は思った。ところが・・・・。


箱根社長「来たかね。君たち4人は素晴らしいね。文章の出来もいいし文句なしだよ。」


まさかの高評価俺たち4人は社長に何故か高く評価されたのだ。


箱根「大塚君だが昨日辞表が届いてね。本人の都合上どうしてもこの会社に来れなくなったと言って連絡があったんだ。」俺は心の中で「嘘だろ。」と思った。


昼休み、里奈子と優梨愛と武と俺は悟の事で話し合った。


里奈子「悟何所かで生きてたらぼこぼこにしようか。」


武「まさかいきなり会社を辞めるとは何考えてんだあいつは。」


優梨愛「昨日悟は山奥の大きな屋敷で行方不明になったんでしょ。」


俺「そうだよ。恐らく山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に殺された可能性が高い。」


武「もし将也が言った事が本当なら、辞表は誰が書いたんだ?」


里奈子「それも謎だね。」優梨愛「考えたくもないけど。」


俺「優梨愛大丈夫か。お前疲れてるんだろう。」


優梨愛「悟が書いたと思われる辞表だけど本当は山奥の大きな屋敷に住む魔法少女が書いたんじゃないの。」


里奈子「ま、まさかよ優梨愛。」


武「それもあり得そうだな。」


俺「とにかく落ち着こう皆。」といった俺だが俺は山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に特定されてる。


俺は何時山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に殺されるかが不安で一睡もできなかった。


仕事休みの日、俺はこのマンションから引っ越す事を決意した。


1週間後不動産会社に家賃を引き払ってあの大きな屋敷がある山から5㎞離れたオフィスの前の新築マンションへ引っ越しした。今まで住んでたマンションはあの大きな屋敷がある山のすぐ近くだった。


俺は一先ずは安心できると思ってた。


新築のマンションへ引っ越しして荷物も片付き落ち着いたころ。


インターフォン「ピーンポーン」俺「あれ、誰だろ。」


俺が越したマンションは8階建ての6階部分。


ドアを開けるとそこには何と里奈子が。


里奈子「ごめんねいきなり。優梨愛も連れて来ちゃった。」


俺「何かあったのか。」


実は武も里奈子も優梨愛も山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に特定されてた。


優梨愛「私達山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に特定されたみたいなの。武も。」


俺「まじかよ。」


里奈子「だから、勝手なこと言うけどここで私達も住んでいい?」


俺のマンションは5つ個室がある。そのため家賃は高めで月8万円。


でも俺たちは今となれば高収入を得ており月に8万円くらいなら余裕で払える。


5つも個室があるマンションに俺1人が住むのも寂しいので里奈子と優梨愛と同居する事にした。


俺「武は引っ越ししないのかな?」


里奈子「それが武と電話がつながらないのよ。」


俺は嫌な予感がした。翌朝、武がマンションから飛び降りて死んだとの悲報が。


そう武は山奥の大きな屋敷に住む魔法少女にマンションの屋上から突き落とされて殺されたのだ。


仕事から帰ると俺と里奈子と優梨愛は凄く浮かない顔だった。


里奈子「武がマンションの屋上から落ちて死んだんだって。」


優梨愛「信じられない。まさか武が死んじゃうなんて。」


俺「とにかく落ち着こう。武は山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に殺されたに違いない。」


どうやら俺達引っ越ししたのが正解だったようだ。


新築のマンションへ引っ越ししてからは山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に追跡されなくなった。


これまでの犠牲者は悟と3人の警察官と武だ。今のところ男だけが犠牲になってる。


里奈子「これで私達は山奥の大きな屋敷に住む魔法少女から解放されたわね。」


俺「俺もそう願いたいよ。」


優梨愛「里奈子、里奈子はよくおならするみたいだけど食事中はやめてね。」


里奈子「出るもんは仕方ないでしょ。」


優梨愛「里奈子のおならは強烈なんだから。」


そう、里奈子のおならは強烈だった。しかもよく勢いよく出る。


優梨愛は滅多におならしない。


里奈子「私は思ったんだけど、山奥の大きな屋敷に住む魔法少女って私には何もしないじゃない。」


優梨愛「私にも何もしないね。」


俺「ということは山奥の大きな屋敷に住む魔法少女の敵は男か。」


里奈子「だったら将也がやばいじゃない。」


優梨愛は密かにこう思ってた。


山奥の大きな屋敷に住む魔法少女は強烈なおならをする里奈子が苦手だから来なくなってしまったのではと。


{ナレーション}


山奥の大きな屋敷に住む魔法少女の敵は本当に男なのか、それとも里奈子の強烈なおならに怯えてるのかは定かではないが。


山奥の大きな屋敷に住む魔法少女は将也達が引っ越ししてからはぱったり姿を現さなくなった。


{本文}


俺が里奈子と優梨愛と同居してからもあの山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に出会わなくなった。


何でだろう。俺が引っ越ししたから追わなくなったのか。


それとも他に何か原因があるのか。


後で分かった事だが山奥の大きな屋敷に住む魔法少女は男だけでなく女も襲ってた。


何故あの時悟だけが犠牲になったのか、何故3人の警察官も犠牲になったのかいまだに謎だ。


ただ言えるのは山奥の大きな屋敷に住む魔法少女が襲うのが苦手な人物がいるって事だ。


誰だろう?


里奈子「将也さっきから私を見つめてるけど何かついてる。」


俺「いや別に。」


1週間後の夜仕事休みの前日山奥の大きな屋敷に住む魔法少女が俺達が寝てる頃マンションのベランダに舞い降りた。


多々子「石崎将也、やっと見つけたぞ。って何で河島里奈子がここにいるんだよ。神楽坂優梨愛までもいるじゃないか。参ったな。この2人がおると本当に都合が悪いな。特に河島里奈子だよ。河島里奈子は大腸の中にガス爆弾があるからな。」


この日は山奥の大きな屋敷に住む魔法少女は退散した。


仕事休みの日、里奈子と優梨愛と俺は室内で1日を過ごした。


俺がベランダに出るとベランダの柵側に羽のようなものが。


俺は最初はカラスが落とした羽だろうと思ったがよく見ると。


俺「昨日の夜また奴が来たかもしれない。これが証拠だ。」


里奈子「それ、もしかして?」


優梨愛「山奥の大きな屋敷に住む魔法少女が落とした羽だよね。」


3年後俺達は山奥の大きな屋敷に住む魔法少女の事などすっかり忘れて河川敷でキャンプした。


俺「おい優梨愛、里奈子焼けたぞ~。」里奈子「うわおいしそうな肉。」


優梨愛「今日は奮発したね将也。」将也「偶にはいいところを見せないとな。」


多々子「あんた達そこまでよ。今日こそはあんた達を始末するわ。」


俺「い、いつの間に来てたんだ。」多々子はまず里奈子を捕まえた。


里奈子「離してよ。」多々子「あんたが一番邪魔だったよ。」


多々子が里奈子を殺そうとしたその時、里奈子は多々子をめがけて・・。


{ぶ~~お}


多々子「んぐ、くせ~~あんたのおならどこまで臭いんだよ。」


里奈子「将也と優梨愛、ごめんね。おならが凄くたまってたの。」


俺「こういう時にお前は。」優梨愛「でもあの子ひるんだみたいよ。」


多々子「あー、里奈子のおならをまともに食らったから魔力がほとんどなくなったじゃないか。」


要するに山奥の大きな屋敷に住む魔法少女は里奈子の強烈なおならに弱い。


俺は里奈子を捕まえて山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に里奈子のお尻を向けた。


俺「おい、そこのガキもう一発食らいたくなかったらさっさと帰れ。」


多々子「心配しなくてももうあんた達に近づかないわよ。」


山奥の大きな屋敷に住む魔法少女は透かさず退散した。


山奥の大きな屋敷に住む魔法少女は里奈子の強烈なおならを食らって以来屋敷から外に出る事なかった。


優梨愛「里奈子のおなら今日は大活躍だったね。」里奈子「そうだったね。」


夜、里奈子と優梨愛は今後の事を話し合った。


里奈子「私達、何時までも将也と過ごすのなら将也と結婚した方がよくない。」


優梨愛「私もそう思ってたところよ。将也は他に好きな人いなかったよね。」


俺「いないな。」里奈子「私と優梨愛どっちがいい?」俺「優梨愛かな。」


里奈子「もう、私がよく強烈なおならをするからって。花嫁が2人居ってもよくない。」


俺「2人もか。」優梨愛と里奈子「せーの、将也、私と結婚して。」


というと里奈子と優梨愛は俺に飛びついてきた。


俺「2人とも本気だったのわ~~~。」半年後俺は2人花嫁をもらう事になった。


里奈子と優梨愛は俺にいつもべったり。


実は里奈子の両親と優梨愛の両親は大の仲良しで俺はかなりしっかりしてるから花嫁が2人いてもいいんじゃないかという事で里奈子と優梨愛と結婚する事になったのだ。


俺達は子宝に恵まれた。里奈子は男の子を3人出産して、優梨愛は女の子を2人出産した。


里奈子「智樹、宗太、雄太。」優梨愛「マドカ、優花里。」


俺は子供がはしゃぎまわってるのを見るとなんだか癒されそうになった。


でも山奥の大きな屋敷に住む魔法少女に斬殺された事件は未だに未解決のまま。


山奥の大きな屋敷に住む魔法少女が一生逃げ切れるか、それとも警察などに殺されるかは定かではない。


山奥の大きな屋敷に住む魔法少女との戦いは終わったのかも定かではない。


ただ言えるのは人類史上凶悪な魔法少女が住む山奥のあの大きな屋敷の入れば確実に殺されるという事だ。俺達はあの場所へは二度と行かないと心に誓った。もし行けば今度こそ殺されるのは確実であろう。


山奥の大きな屋敷に住む魔法少女は1人なのかも未だに謎だ。


里奈子「あの時河川敷で私の強烈なおならを食らって退散した魔法少女はどこへ行ったんだろね。」


俺「ま、奴の事はきれいさっぱり忘れようぜ。」優梨愛「そうやね。」


俺は里奈子と優梨愛と共に幸せな日々を過ごすのであった。


{ナレーション}


結局将也を殺す事ができなかった人類史上凶悪な魔法少女。


人類史上凶悪な魔法少女が住む屋敷に近づきさえしなければ何事も起きないであろう。


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