第13話:大好きな【舞台】を守りたくて
なんだか、すごく嫌な気分になってしまう事が増えた。
全てはコロナのせいなのだけど…。
外食業界はかなり厳しい制限をかけられてしまっている。
仕事終わりの稼ぎ時に店内での飲食もできない。
一方で、私の大好きな演劇界はというと…。
まだまだ客席を100%埋めることはできないけれど、それでも幕をあげることはできている。
これでは、運営さん的には赤字だろうし満足な公演はできていないかもしれない。
けれど、幕はあがる。
私は、好きな舞台の幕を運営が上げると判断したのなら劇場に足を運ぶと決めています。
勿論、感染症対策はしっかりとおこないスタッフさんの指示にも従います。
私達一般客は、恵まれているなとも思うんです。
芸能関係者の方々は、きっとこのご時世にたくさんの人が集まる劇場には行きにくいでしょうし、仮に観劇できたとしてもSNSでの報告は難しい。
もし次の舞台が決まっているならなおさら。
だって、もしもその観劇がきっかけで感染してしまったら…。
私達以上に多方面に迷惑をかけてしまう可能性があるから。
あ、もちろん劇場に足を運ぶかどうかの判断は全員等しく平等にあるべきだと私は思います。
どんなに身分や役職に差があったとしてもね。
ちょっと言い方が悪くなってしまいますが…。
何かあった時非難されるのは殆どが運営です。
昨今、より外部からのクレームが過激化されている現状を考えると、『舞台観劇』を目的に他県や公共交通機関を利用して移動してきた人たちが利用した飲食店で、もし感染が広まってしまったら…。
「なんで、みんなで耐えようというご時世に舞台観劇なんて娯楽を…そのせいで感染が」
なんて言われるのは、悔しいけれど目に見える。
仕事を目的として移動して感染しても非難はされにくいけれど、それが舞台観劇等だと非難の対象が最悪運営にまで行ってしまう可能性だって考えられる。
例え、劇場内でクラスターを発生させなくても。
なぜかって?
それは、この時期に舞台の幕を運営が上げたから。
そして、関係のない他の舞台運営にまで影響が出てしまうかもしれない。
コロナが広まり始めた頃、感染を広めてしまった舞台があったように。
一応、誤解してほしくないのだけれど…。
先程も書いた通り、公演するかどうかは運営が決めることだし、その決断に対してどうこう言うつもりはないです。
どうしても不安だったり、家族や職場が危なかったりしたら劇場に行かない選択をする。
劇場に行って観劇するかしないかは、善悪で語ってはいけないとも思いますし…。
舞台観劇の楽しみは、友人と共に行くのならやはり劇場付近の喫茶店で感想を語らう事。
けれど、劇場付近や最寄り駅前の喫茶店では、『近くの劇場で観劇してきた(してくる)人達だな』なんてわかる人にはわかります。
飲食店ということは、マスクを外しておしゃべりしてしまうこともあるでしょう。
頼むから黙食をしておくれ…。
それは、大好きなキャストの事も演劇界の事も守る事に繋がるはずだから。
一旦黙食に専念して、マスク着用しておしゃべりをしましょうよ。
喉が乾いたら、その時だけマスクをずらしてあったかいコーヒーを飲みましょう。
そうすれば、外部からの印象もそこまで悪化しなくて済むはず。
劇場内での対策は、ほんとにスタッフさんに頭が上がらないくらい努力してくださっているのが伝わるし感謝しています。
稽古場でのお話をキャストさんが語ってくださる時も、運営さんごとに変わってきますが、私の想像以上にキャストの休憩場所の管理とか…色々してくださっています。
だからこそ思う時があります。
せっかく運営さんやスタッフさんがこんなにも対策してくださっているのに、観劇する側の我々はこんなのでいいのだろうか…と。
私自身、あんまり縛られたりするのは苦手で…こんなの嫌ですよ。
青の頃に戻りたいなってなんども思います。
でも、ふと思い出してみてください。
自宅で耐えている方々がいらっしゃるなか…我々は舞台を観劇するために劇場に行くんです。
いつまでこんな風に続けなくちゃいけないんだろうか…。
マスクをしなくていい時代になったら、いっぱいお話ししましょう。
「○○さんのシーンすごくかっこよかったよね!」
「私…あのシーン感動しちゃってもう涙腺が…」
「推しが尊すぎてもう…むり」
なんていうたくさんの感想を語っちゃいましょう。
あ…ネタバレには気をつけなくちゃですけどもね。
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