第5話 そこにオースティン王子が

 私はどうしようかと思っている。私がもじもじしていると、家の玄関が開いた。そこにはもうひとりの王子、オースティンが。

「何をしに来たのですか、オースティン?」エリック王子が冷たく言った。

「ふん、エリック、お前の悪事を暴きに来た! なぜ、そこに居る貴女の身分がそのままか。考えたことはあるのか?」オースティンはエリック、そして私にそう言った。

 ん? なんでだろう? わからないけど?

「いいか、身分はそのまま、なぜあることないことを手紙に書いてあるか? つまり、ここに居る貴女をわざと悪役に仕立てあげる。エリックが貴女を表面上では救う。ということで、貴女を使ってエリックは自分の株を上げる計画なのだ!」オースティン王子が大きな声で私に言った。

 ん? それを聞いた私は、こういう考えになる。

 これって、オースティンがエリックのことを好きだから!? あらあら♡ それなら私はエリックよりも、あなたたちのボーイズラブを見守ることにするわ♡


続く

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