身体日記 自分の体を変えられるのか

Aba・June

第1話 2021年1月3日 体調がいいと思ったことがない人間

 僕は子供のころから体調がいいと思ったことが無い。幼稚園の頃からアレルギーがひどく、砂埃や絆創膏、温度の変化など様々なことで全身が痒くなったり、だるさに襲われたりしてきた。幼稚園の頃は顔にアレルギーで湿疹のようなものが出ると母親が顔中に皮膚科からもらった塗り薬をべたべたと塗った。白い塗り薬だったので「おまんじゅうちゃん」と呼ばれていた。何と呼ばれてもどうでもいい。痒さやだるさから何とかしてほしかった。

 中学くらいになると湿疹のようなものは胴体や手足には出るが、顔には出なくなってきた。段々色気づいてくるから、顔に出なくなったのは少し安心した。美男子とは程遠いが、それだって顔が赤くなって薬を塗りたくっている顔を女の子には見られたくはない。

 ただ、その頃から気温や気圧の変化で頭痛や倦怠感、ひどい時は眩暈が起こるようになってきた。

 大学に入って酒を飲むようになった。両親は全く飲まない。ただ母方の祖父が大酒飲みだった。その血がいわゆる隔世遺伝で現れたのか、僕は酒が飲めた。大袈裟ではなく当時は日本酒で一升飲めた。さすがに翌日は二日酔いで参ったけど。それに、僕は精神的に不安定なのだと思うが、些細なことが気に懸る性質で、そうすると酒を飲まずにはいられなかった。今も性質は変わらないが大酒に走ることは少なくなった。

 社会人になっても酒は飲み続けた。就職した先がよく飲むところだったこともあるし、組織にどうしても馴染めないような不安な気持ちもあったからだと思う。

 就職してから5、6年目くらいから、気圧や気温の変化以外でもひどい倦怠感に襲われることが度々起こった。ひどい時は1週間くらい動けなかった。酒の飲み過ぎで肝臓がおかしくなったのだろうと思って検査を受けたが、正常値だった。頭痛も起こるので脳のMRIも撮ったが異常なしだった。

 そんな状態が続いている中で、ある団体に出向することになった。その団体を解散・清算するためだった。毎日働きづめに働いて半年たった朝事務室で倒れた。一過性脳虚血発作という瞬間的な脳梗塞だった。幸い事務室だったのですぐに救急搬送され、ひどい後遺症は残らなかった。左半身が今までとちょっと感覚が違う程度だ。

 ただ、退院後も脳神経内科と心療内科(自律神経失調)に通い続けている。気分の乱高下がひどく、ときどき感情が爆発しそうになる。それを抑える薬を飲んでいる。

 ひどい倦怠感が出てくるのは相変わらずだ。また、体中の筋肉が凝り固まるようなしんどさもある。特に左半身がつらい。同じ姿勢でじっとしているのは無理だ。

 色々な整体や針灸にも通った。そのときは瞬間的に楽にはなるけど、翌日には元の木阿弥。「もっと定期的に通いなさい」と言われるけど、そんな金銭的な余裕はない。

 僕は人間が嫌いだ。他人とはあまり関わりたくない。だから、自分で自分の体を変えてみようと今日思い立った。

 何をするか。色々考えてみたが、とりあえずまっすぐにちゃんと立てるかから始めてみようと思う。ちゃんと立てなければ体が歪んでいるのじゃないかと思ったからだ。それが終わったら、色々なことを試してみようと思う。

 どのようになるか、できるだけ毎日書いてみようと思う。

 今朝の体重72.3kg、体脂肪28.6%、血圧123、85。

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